「根拠のない自信」持つ人に共通する“すごい特徴” 思考停止に陥る「3つのワナ」にはまらないコツ
また、日々の中で書き出した「できたこと」には、あなたの価値観が表れます。1週間分の「できたこと」はつまり、あなたが人生の中で大切にしていることの集まりです。それを通じて自分を深く知ることは、とても意味のあることなのです。 「内省」とは、単なる日記を書くのではなく、自分を深く観察すること。よく考えて自己分析する行為です。 ところが、深く考えようとしても、なぜか思考が止まってしまうことも多いものです。最後に「思考停止に陥る3つのワナ」を紹介しておきます。
■思考停止に陥る3つのワナ ワナ① 感情が先に立つ 人間ですから感情があります。でも、「うれしい」「楽しい」「悲しい」「不安だ」といった感情が先に立つと、文字通り「感情的」になってしまい、事実を冷静に見つめることができなくなります。 感情に触れることは、行動につながる大切な要素ですが、感情が先にくると、深い思考の妨げになってしまいます。あくまで「事実を冷静に見つめたあとに、感情に触れる」という順番がよいのです。
ワナ② 程度があいまい 程度を表す言葉をいい加減に使ってしまうのは、思考が停止している証拠。「徹底的に」「積極的に」「主体的に」といった「○○的に」という言葉や、「しっかり」「もっと」「はっきりと」などの副詞を使った言葉は、どの程度のことを表しているのかは非常にあいまいです。 たとえば「積極的にコミュニケーションを取る」といっても、実際にどれくらい何をするのかはよくわかりません。 ワナ③ 報告文になってしまう
内省は「自分自身の心との会話」なのに、まるで上司に報告するかのような文章を書いてしまう人もいます。 「今週はできませんでした。すみません。来週がんばります」のような文章は、他人に向かった反省文です。自分の心との本音の会話ではないので、やる気に影響を及ぼすことはなく、前向きな行動につながることはありません。 これら「3つのワナ」によって、人は深く考えることをしなくなってしまいます。 そうした状態に陥らないためにも、先ほどの「4つの質問」があるのです。ぜひこれらを駆使して、より深く自分を知るのに役立てていただければと思います。
永谷 研一 :行動科学専門家、発明家、株式会社ネットマン代表取締役社長