「根拠のない自信」持つ人に共通する“すごい特徴” 思考停止に陥る「3つのワナ」にはまらないコツ
これはさすがに極端な例かもしれませんが、私が言いたいのは、楽観的な人も悲観的な人も、双方ともちゃんと「リスクを考えている」ということ。 ただ、悲観的な人が過剰に警戒をしてしまう一方で、適度にリスクを考えられるのが楽観主義者です。その意味では、楽観的な人にも悲観的な部分があり、単なる能天気とは違います。 そして、楽観主義者は行動しますが、悲観主義者は殻にこもって行動できなくなってしまうのです。 過去の経験や体験を振り返る「内省」によって、経験から学び、よりよい行動を見出していく方法は、専門的には「経験学習」と呼ばれます。
その方法の1つとして、およそ1万5000人の行動変容データをもとに私が開発したのが、夜、寝る前などに、その日に「できたこと」を書き出し、1週間に一度、それについて内省することで、よりよい習慣を身につけるメソッドです。 「できたこと」といっても、小さなことでかまいません。たとえば、次のようなことです。 ・パソコンの中のフォルダを整理した ・初めてアポイントが取れた ・丸1日、子どもと公園で遊んだ ・いつもより10ページ多く勉強した
・早起きをして満員電車を避け、一駅歩いた ・宴会の幹事を引き受けたことに感謝された 私はこのメソッドを「できたことノート」と名付けていますが、ここでいう「内省」は、頭の中で考えをめぐらすだけでなく、それを文章(内省文)として書きます。 私たちは、「できなかったこと」をどうやったら「できるようになるか」と考えることはよくあります。 ところが、ほとんどの人が、「できたこと」に対してはあまり深く考えません。「できたこと」に満足して、そのことに疑問は持たずスルーして、すぐほかのことを考えてしまいがちです。
だからこそ、いったん立ち止まり、「なぜ、うまくいったんだろう?」と、自分に向かって質問をすると、「こんな原因があったから、こうなったんだな」と考えが深まります。 すると、「次はこんなやり方にしてみようかな」と、工夫することや改善すべき行動を思いつきます。こうして人はよりよい行動を取れるようになっていくのです。 ■「できたこと」を深く考える質問 内省といっても、何を考えたらいいのかわからない人も多いでしょう。