三角形に折ってジャケットの上に羽織ったり…ファッションエディターが教える「大判スカーフ」の大人コーデ・アレンジ術
黒のスカート、靴に黒のタイツでは、少し重すぎるから、深いグレー。 イエローのスカートにボルドーの靴、なんていう「カラー×カラー」の場合も、正解は黒ではなくてグレー。前述のパンツでオススメしたのと同じ、ミドルグレーが一番。スカートがしっかりと厚手であれば、30デニールくらいの素肌がほんのり透けるものが良いし、サテンのような薄手、光沢がある素材なら、ウール混の厚手のものだとバランスがきれい。 そう、スカートの素材感と反対のものを選べば良いのです。
もし、スカート、靴どちらかと色を揃えるなら、靴と、がオススメ。 アイススケート選手が、肌色のタイツを、スケート靴と一体化させるのを見るとわかりますが、やはり靴とつなげてあげると、脚がうんと長く見えるから! 「ピエールマントゥ」や「ブルーフォレ」といった、フランスのブランドは色出しが繊細できれい。日本の「Tabio」は丈夫で、さまざまな柄やデニールが揃います。 ストッキングはゾッキタイプ、影になってくれる黒、チャコールグレーが使いやすい。
ちなみに、レッグウェアは薄くなればなるほどフォーマルになるのを覚えておきましょう。冠婚葬祭や入卒園用に、グンゼからその名も「礼装用ストッキング」が発売されています。 ■カシミヤは洗濯機の手洗いモードで洗う これは、個人的な意見と経験なので、参考にされる場合はぜひ自己判断で――と、最初にお伝えしたいのですが、カシミヤは洗濯機の手洗いモードで洗っています。 カシミヤやウールなど獣毛は、雨やホコリ、チリに強いので、シーズンに2回洗うかな、くらい。
ただし、湿気を嫌うので、毎日は着ない、一度着たら、2、3日は休ませるようにしています。湿気がなくて風通しの良い場所に保管し、着たら、カシミヤ用のブラシで軽くブラッシング。毛が寝ないように気を付けます。 そして、いよいよ洗濯、というときは、おしゃれ着用の洗剤(花王の「エマール」など)を入れて、ネットに、そして洗濯機の手洗いモードで。 乾燥機は絶対NGで、伸びてしまうのを避けるためハンガーにはかけず、平置き陰干しが基本です。
もちろん、クリーニングも利用しますが、ドライクリーニングに出すと、においがついたり、少し毛が硬くなる気がして、できるだけ自分で洗うようにしています。
大草 直子 :ファッションエディター・スタイリスト