イタリア人のアントネッラさん【写真：Hint-Pot編集部】

　日本ではおなじみの光景でも、海外から訪れた外国人は違いを感じることがあるようです。9年前に日本を訪れたイタリア人夫婦は、日本の子どもたちの姿から、治安の良さを感じたことがありました。いったい、どのような光景だったのでしょうか。 【写真】イタリア人夫婦が日本は「とても安全な国」だと感じた驚きの光景 　◇　◇　◇

元大学教授が堪能した日本での旅

　イタリアのペルージャ大学元教授、アントネッラ・ドメニチさんは、2015年10月に日本を訪れた経験があります。元イタリア鉄道会社エンジニアの夫・マッシモさんとともに24日間滞在しました。 　東京から日光、鎌倉、箱根、京都から奈良と姫路、日本アルプス、飛騨高山、白川郷、金沢、名古屋、高野山、広島と宮島など、全国各地をめぐりました。 　コースが決められたツアーに参加するのではなく、自分たちでリサーチをして、予定を立てていたというふたり。日本の自然や文化、歴史に、心行くまで触れられた旅だったといいます。

子どもたちの登下校から感じた日本の治安の良さ

　アントネッラさんは東京に滞在中、ある光景を見かけて「とても安全な国」であることを実感し、大変驚いたといいます。 「日本では危険をまったく感じません。東京の地下鉄で制服を着た小学生を見かけて、子どもたちだけで乗っていることにとても驚きました。このような大都会で安全が保てるとは、大きな驚きでした。ローマのようなところでは、まったく考えられないことです。私もマッシモも、かなりびっくりしていました」 　世界的に見ても安全な国であることが知られている日本。国際的なシンクタンク・経済平和研究所が6月に発表した「世界平和度指数ランキング2024」の「社会の安全と治安（Societal Safety and Security）」カテゴリーで7位にランクインしました。日本は昨年に比べて順位を落としたものの、治安の良さは高く評価されています。 　日本をめぐるなかで、観光だけでなく日本の歴史や文化の違いなどを感じたというアントネッラさん夫婦。また日本を訪れる際は、改めていろいろな日本を感じてほしいですね。