【ボクシング】高校総体Vで東洋大出身の由良謙神が80秒殺デビュー「国内無敵になりたい」
<プロボクシング:LifeTimeBoxingFights21大会>◇27日◇東京・後楽園ホール 【写真】強烈な右ストレートを放つ由良 ボクシングの強豪・東洋大出身のルーキー由良謙神(22=志成)がデビューを飾った。 マナチャイ・ピアスイ(17=タイ)とのスーパーライト級6回戦に臨み、1回1分20秒、TKO勝ち。左フックでダウンを奪うと、立ち上がった相手に右アッパーをねじ込み、キャンバスに沈めた。 無事に80秒殺でプロデビューを飾った由良は「とりあえず勝ってほっとしている。まず最初から倒しにいこうと思っていなかったが、相手がひるんでいたので思い切っていきました」と満足そうな表情を浮かべた。プロ初陣前には約7キロの減量に取り組み「初のプロの試合で体重調整からしっかりやってきた」と強調。会場からの拍手を浴びながら「集中はめちゃくちゃしましたし、応援してくれている人達の期待もあって多少は緊張していました」と苦笑いも浮かべた。 小学校低学年でキックボクシングとボクシングのトレーニングを開始した由良は小学6年からボクシングに専念。名門となる兵庫・芦屋学園中、同高に進み、高校2年時には高校総体ライトウエルター級優勝を飾った。東洋大では4年時に大学日本一にも貢献。大学の同期となる田中将吾、田中空(ともに大橋)、堀池空希(横浜光)、宮本陽樹(パンチアウト)らもプロデビューするなど刺激も多い。由良は「これから試合を組んでもらって良い試合したい。これからまず国内のタイトルから狙い、国内無敵になりたい。早いうちにチャンスがあればタイトルを取って、いずれは世界を目指したい」と決意を新たにしていた。【藤中栄二】