「その手があったか!」過去問をAIで分析、単語帳を自動生成……現役大学生の学び方に160万人が反応
AIを活用できるかどうかが、これからのビジネスを大きく左右すると言われる。勉強に関してもそうかもしれない。多くの人に、そんな不安があるからなのか、筆者が投稿した「息子のAIを利用した勉強方法が22世紀だった」という投稿が多くの反響を呼んだ。ここでは、彼の勉強法を紹介しつつ、AIを利用した勉強法の可否について考えてみよう。 【写真で見る】“バズった”筆者のXの投稿 ■160万回表示された生成AIを活用した勉強法 「息子(台湾の大学でAIを中心にCS勉強中)と電話で話したら、勉強方法が22世紀だった。」
この投稿が、160万回以上表示された。 筆者にしてみると何気なく日常のことを投稿しただけだったのに、通知が止まらないほどバズって驚いた。2万impを超えたあたりから、「AIを使って勉強しても身につかないから意味がない」などネガティブなコメントも増えてきたが、それだけAIに関して注目が集まっており、不安を抱いている人が多いということなのだろう。 当初の投稿には言葉足らずで誤解を招く部分もあったので、それを補いつつこの投稿で述べた勉強法を解説する。この投稿で書いた勉強法は以下の2つ。
①先生が10年分の過去問をくれたので、その出現確率をPython(プログラミング言語)で数学的に分析。出る確率の高い問題を抽出して勉強。出題範囲を95%の確率でカバーできるようにしたら、3年分ぐらいの分量になったので、念のため4年分ぐらいの分量を勉強したらほぼ満点が取れた。 ②(英語、中国語に次ぐ)第3言語として勉強し始めたインドネシア語の単語を覚えるために、覚えなければならない単語を使ってなるべく短い文章をAIに生成させ、それを覚えた。
過去問の件は、文脈から誤解した人が多かったが、AIは使っておらず、純粋に統計的、数学的手法。手間はかかるが手計算でできる分析をプログラミングでやっている。 例えば、過去10年のうち5回出た問題は、1回しか出ない問題より出やすい。同じ3回出た問題でも、昔3回出た問題よりも、直近の3年に続けて出た問題は出題されやすいだろう。それを統計的手法で解析したということだ。 後者の単語の覚え方は、「英語学習にも使えそう!」などのコメントをいただいたのだが、息子によると「学習し始めたばかりのインドネシア語だから便利だけど、例えば英語でやると難しい単語ばかりの羅列になるので、うまく活用できないかもしれない」とのこと。でも、英語についてもうまく工夫して使う方法もあるかもしれない。