「マスコミはこの男がやったと」「世間では殺人犯」松本サリン事件で“犯人視”…河野義行さんが当時の苦悩語る 「メディアは速報性より、正しい情報を伝えて」と報道の在り方を批判 事件から30年
■「メディアは正しい情報を」
河野さんは、改めて当時の報道の在り方について、批判しました。 河野義行さん: 「メディアにとって一番大事なものは何か、それは誰よりも早くその情報を報道するあるいは記事に書いていく速報性ですね。一番でなきゃいけないっていう、そういう価値観が非常に強い。研究分野であれば2番は価値ないですよ。しかし報道は2番だって3番だっていいじゃないですか、それが正しくきちっと伝わる、伝えていくそちらの方が私は大事だと思う。メディアがやらなきゃいけないのは、自分たちが議論して得た結論を実践するそのことが大事じゃないかそんなふうに思います」
講演は箕輪町教育委員会と箕輪町人権尊重のまちづくり審議会が開いたもので、約350人が聞き入っていました。
長野放送
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