トッテナム、リチャーリソンのPK弾でEL無傷の3連勝! 毎熊晟矢先発のAZは公式戦5連敗に
ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第3節が24日に行われ、トッテナム(イングランド)とAZ(オランダ)が対戦した。 アンジェ・ポステコグルー監督の下、トッテナムは今季のプレミアリーグ第8節終了時点で4勝1分3敗を記録。開幕直後はなかなか白星を掴めなかったが、上位浮上に向けて調子を上げてきている。ELでは9月25日に行われた第1節でカラバフ(アゼルバイジャン)を2-0で破ると、10月3日の第2節では敵地で苦しみながらもフィレンツヴァーロシュ(ハンガリー)に2-1で勝利。2連勝と好スタートを切っている。 対するAZは、エールディヴィジ第9節終了時点で5勝1分3敗を記録。開幕から6試合を5勝1分と無敗で駆け抜けたものの、現在は3連敗中と苦しい時期を過ごしている。ELでは、第1節でエルフスボリ(スウェーデン)を3-2で破ったが、第2節ではアスレティック・ビルバオ(スペイン)に敵地で0-2と完敗。現在、公式戦4連敗中だが、プレミアリーグの難敵相手に白星を掴むことはできるか。 AZに所属する毎熊晟矢が先発に名を連ねた一戦は、立ち上がりにAZがアクシデントに見舞われる。左ウイングのポジションで先発していたルベン・ファン・ボメルが負傷によりプレー続行不可能となり、早くも1枚目の交代カードを切った。 試合は基本的にトッテナムが主導権を握り、マイキー・ムーアやリチャーリソンがゴールに迫る場面を作る。26分にはこの日最大の決定機を創出。ピッチ中央で前を向いたルーカス・ベリヴァルが、AZのコンパクトな陣形の裏へ浮き球のスルーパスを送る。毎熊を出し抜いて、スペースへ飛び出したティモ・ヴェルナーがGKと1対1のチャンスを迎えたが、シュートはGKの正面となった。 AZとしては難しい時間が続いたが、29分にはセットプレーでチャンス構築。スヴェン・マイナンスが左足でマイナス方向へのボールを送ると、アレクサンドレ・ペネトラが頭で合わせる。難しい体勢から放たれたヘディングシュートは枠を捉えたが、ここはGKフレイザー・フォースターが横っ飛びで弾き出した。 終盤の38分には再びヴェルナーに決定機が到来したものの、仕留めきれず、前半はスコアレスで終了。後半に入ると、ポステコグルー監督が動き、ヴェルナーを下げてブレナン・ジョンソンを送り出す。B・ジョンソンが右、ムーアが左のウイングに入る。 立ち上がり51分には、遂にトッテナムが均衡を破る斜めの動きでロドリゴ・ベンタンクールからのパスを引き出したジェームズ・マディソンが、ボックス内へ侵入すると、その後の混戦のなかでベリヴァルがファウルを誘い、トッテナムがPKを獲得。このPKをリチャーリソンが中央へ蹴り込み、トッテナムが先手を取った。 その後もトッテナムが前に出る時間が続き、ムーアやB・ジョンソンが絡んだスピーディーな攻撃でゴールを脅かすが、追加点は生まれない。AZはなかなか好機を作れなかったものの、74分にはビッグチャンスを迎える。トロイ・パロットからのスルーパスに抜け出したメイケル・ラードが、GKと1対1の状況となったが、シュートはGKフォースターに防がれた。 試合はこのままタイムアップ。トッテナムはほとんどの時間帯で主導権を握りながら、流れのなかから得点を奪うことはできなかったが、リチャーリソンがPKで今季初得点を挙げ、ELで3連勝を飾った。一方で、AZはこれでELでの成績が1勝2敗となっただけでなく、公式戦5連敗。毎熊は66分にピッチを後にした。 次節は11月7日に行われ、トッテナムは敵地でガラタサライ(トルコ)と、AZはホームでフェネルバフチェ(トルコ)と、それぞれ対戦する。 【スコア】 トッテナム 1-0 AZ 【得点者】 1-0 53分 リチャーリソン(PK/トッテナム)
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