石川県の食文化の魅力を体感できる一夜限りのディナーイベントがパレスホテル東京で開催
今年1月に発生した令和6年能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県。復興に向けて数多くの人々や機関が尽力している中、食文化から石川の魅力を再発見し支援につながるイベントが、パレスホテル東京で8月30日(金)に開催される 【写真】パレスホテル東京で一夜限りのディナーイベント
「Essence of Japan -北陸シリーズ・石川県-」と題した今回のイベントでは、料理を通じて能登の魅力を伝える「L'Atelier de NOTO (ラトリエ・ドゥ・ノト)」のオーナーシェフ池端隼也氏、輪島塗塗師の赤木明登氏、パレスホテル東京総料理長の齋藤正敏氏による一夜限りの特別なディナーが提供される。記事内で紹介している料理を含め、全6皿で構成されるコースとなっている。 イベント当日の冷前菜、温前菜、魚料理は池端氏が担当し、アミューズ ブーシュ、肉料理、デザートはパレスホテル東京総料理長の齋藤氏が担当。池端氏は、フランス・ブルゴーニュの星付きレストランなどで研鑽を積んだ後、能登の食材に出会い石川県輪島に「L'Atelier de NOTO」をオープン。2021 年にはミシュランガイド北陸版にて1 つ星として掲載された実績を持つ。 【写真】冷前菜 「“畑” 上田農園の畑のスープ バイ貝と甘海老のタルタル トマトとパプリカのムース」 トマトがベースの季節野菜に、能登産すももを加えたガスパチョ。バイ貝と甘海老のタルタルがアクセントに。自然豊かな能登産の野菜が持つ深い味わいの一皿。<L'Atelier de NOTO シェフ 池端隼也氏>
震災直後からフードトラックで炊き出しをして地域を回るなど、能登の復興をめざし、地域の人たちと手を取り合って積極的に活動を続けている池端氏。能登産にこだわった魚介類や野菜などをふんだんに使用した今回の特別メニューで、食材の宝庫といわれる能登の魅力を改めて伝えたいと語る。 【写真】魚 「“海と文化” のどぐろのポワレ いしるのソース」 七尾産のどぐろに、魚介類を塩漬けにして熟成発酵させた、いしるのソースをまとわせた一品。能登の伝統料理である「いしるなす」、このイベントのために仕入れた能登産わかめとともに。<L'Atelier de NOTO シェフ 池端隼也 氏> 石川県の伝統工芸品「輪島塗」の塗師である赤木氏も、自身の家屋やアトリエが大きな被害を受けながらも、輪島の復興に向けて地元コミュニティで熱心に活動を続けているひとり。赤木氏が今回のイベントのために制作した漆器は温前菜のお皿として登場し、イベント参加者はこの漆器を持ち帰ることができるのだ。