10月に日本代表戦を控えるオーストラリア代表、アーノルド監督が電撃辞任…最終予選で2戦未勝利
オーストラリアサッカー連盟(Football Australia)は20日、同国代表を率いるグラハム・アーノルド監督の退任を発表した。 オーストラリア代表は今月に開幕したFIFAワールドカップ26アジア最終予選でここまで1分1敗と苦戦。ホームで行われた初戦でバーレーン代表にまさかの黒星を喫すると、続く第2節ではインドネシア代表とスコアレスドローに終わり、現時点でグループCの5位に沈んでいる。 成績低迷への批判が高まるなか、2018年夏から指揮を執っていたアーノルド監督が、10月のアジア最終予選の2連戦を前に退任することが決定。オーストラリアサッカー連盟の発表によると、今週初めにアーノルド監督から辞任の申し入れがあり、理事会もこれを承認したとのことだ。これにより、オーストラリア代表は来月10日にホームで開催される中国代表戦、15日の日本代表とのアウェイ戦には新体制で臨むこととなる。 退任が決定したアーノルド監督は、オーストラリアサッカー連盟を通じて次のようなコメントを発表している。 「サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)を率いることは、私のキャリアの頂点であり、真の栄誉だった。記録を塗り替え、新しい才能を育成し、国際舞台で歴史を作った。我々の成果を非常に誇りに思う。慎重に検討した結果、チームを前進させるための新たなリーダーが必要な時だと判断した」 「インドネシアとの試合後、いくつか決断しなければならないことがあると伝えたが、深く考えた結果、自分自身とプログラムの両方にとって今が変化の時だと感じた。国、選手、そしてオーストラリアのサッカーにとって何が最善かを考え、辞任を決意した。全力を尽くしてこの役職に臨み、在任中に達成したことを非常に誇りに思う」 「過去6年間に渡ってこの度に携わってくれたすべての人々、とりわけオーストラリアのサッカーファミリーに心から感謝する。この素晴らしいチームとサポートスタッフのみんながワールドカップ予選で成功すること祈っている」 現在61歳のアーノルド監督は現役時代にシャルルロワやブレダ、サンフレッチェ広島などでプレーし、現役引退後は指導者に転身。セントラルコーストやベガルタ仙台、シドニーFCなどを経て、2018年にオーストラリア代表の指揮官に就任した。FIFAワールドカップカタール2022のアジア予選では11連勝を記録し、本大会でもチームを2度目の決勝トーナメント進出に導いた。
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