この強さは本物か?立浪ドラゴンズ3年目の逆襲へ、希望の光と変革の兆し
強い!そして負けない。3年目を迎えた立浪ドラゴンズが、本拠地のバンテリンドームでの逆転サヨナラ勝ちで、オープン戦を締めくくった。10勝5敗5分の成績によって、同率とはいえ、2003年以来21年ぶりのオープン戦首位となった。2年連続最下位から逆襲のペナントレース開幕へ、ファンの期待は一気に高まる。 【動画】3/24OP戦でサヨナラ勝ち!勝負を決めた三好・田中・中島・細川・ディカーソンのバッティングを振り返ろう!【1分34秒~】
5階席への驚愕ホームラン
それは逆襲への"号砲"だった。細川成也選手が放った打球は、バンテリンドームの5階席にはねた。3月16日の阪神タイガースとのオープン戦で、多くのファンが、その凄まじい打球を目の当たりにした。思えば1年前、侍ジャパンとの壮行試合前の打撃練習で、大谷翔平選手が5階席に次々と打ち込む姿を、ドラゴンズ選手もあんぐりと見つめていた。 広い本拠地球場の5階席、細川選手は練習でなく、試合で打ち込んだのだった。 驚きは続く。その4日後の3月20日、東北楽天ゴールデンイーグルスとの試合で、細川選手は再び5階席でホームランを放つ。これはフロックではなく、まぎれもなく実力である。現役ドラフトでドラゴンズにやって来て開花して2年目、竜の主砲に名乗りを挙げた。 今シーズンから背番号は「55」に変更されたが、「5」と「5」まさに「5階席」と「5階席」。背番号が3ケタや4ケタになってもいいので、ペナントレースでも特大のホームランに期待したい。
飛び出した!三好外野手
打撃で好調なのは、4年目の三好大倫(ひろのり)選手である。春季キャンプを1軍で完走すると、練習試合の最初からヒットを打ち続けてきた。守備も良し、足も速い外野手である三好選手だが、過去3年間は目立った活躍はほとんどなかった。 しかし、明らかにその打撃フォームは安定度を増していた。ボールに対してブレずに自分のスイングができている。オープン戦で毎試合のようにヒットを量産し続ける三好選手は、岡林勇希選手が肩を痛めたこともあって、1番センターで起用され続けた。 後半でノーヒットが続いたが、オープン戦の最後の打席でツーベース、気持ちよく開幕を迎えることになる。立浪監督1年目には岡林選手、2年目には細川選手が"新レギュラー"として台頭した。3年目は三好選手か。その活躍から目が離せない。