この強さは本物か?立浪ドラゴンズ3年目の逆襲へ、希望の光と変革の兆し
二遊間は新鮮な2人
立浪ドラゴンズの最大の課題だった二遊間は、セカンドは2年目の田中幹也選手、ショートは育成から支配下となるクリスチャン・ロドリゲス選手、この2人でいくと立浪監督は明言した。田中選手は1年前も開幕セカンドをつかみかけていたが、ケガで離脱。2年越しの夢がかなう。 注目はロドリゲス選手である。キューバ出身、若干21歳の内野手の守備は、素人目に見ても素晴らしい。この躍動感は日本人選手にはないものであり、立浪監督が早々に育成から支配下登録して抜擢する気持ちは分かる。「ロドリゲス」という同じ名前が、1年前の残念な"亡命"の記憶を消し去りそうである。 ただ、立浪監督が「作りたい」二遊間は、向こう何年か、竜のセンターラインを支え続ける"顔"であるべきもののはず。ケガなど不測の事態は仕方ないにしても、開幕しばらくの間は、落ち着いて起用し続けることをお願いしたい。このところのドラゴンズは、少しスタメンをいじり過ぎている。
高橋投手がまさかの…
希望と期待あふれる野手陣、しかし、投手陣には誤算もあった。高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)投手である。2軍での再調整が決まり、開幕ローテーションから外れた。4年目の高橋投手は、自ら開幕投手に名乗りを挙げるなど、"竜のエース道"を歩むシーズンになるはずだった。当然、周囲もそう思っていた。 しかし、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した山本由伸投手に感化されて、左足を上げない投球フォームがしっくりせずに、キャンプ途中から調整し直しとなった。日本を代表する投手に影響されるのは理解できるが、思えば1年前も同じフォーム矯正を行った。本人にまかせるのではなく、早い段階から、投手コーチらがきちんと指導するべきだったのでは、と残念に思う。 幸い、12球団でもトップクラスに投手陣を誇るドラゴンズだけに、開幕ローテーションの目途は立っている。高橋投手には早く1軍に復帰して、投手王国をさらに加速させてもらいたい。