この強さは本物か?立浪ドラゴンズ3年目の逆襲へ、希望の光と変革の兆し
ようやく訪れた"競争"
そんな誤算を誤算と思わなくていいほどに、今季のドラゴンズは、投手陣も野手陣も選手層は厚い。立浪監督は「競争」と度々口にしてきたが、ついにその時が来たのかもしれない。監督が井上一樹さんに交代した2軍も、2年連続最下位から好調な滑り出しを見せていて、一気にチーム全体の底上げができつつあるように思える。 大野雄大投手や涌井秀章投手らが、2軍戦で調整登板するなど、1軍と2軍が縦横無尽に連携している現状は、これまでなかなか見られなかったことである。そんな一体感こそ、チームには必要であり、シーズンを通して、かくあってほしいと願う。 立浪ドラゴンズ、2024年オープン戦の戦いぶりを見る限り、竜党の胸は期待に膨らむ。しかし、ファン心理の中にも"負け癖"はついていて、本当に信じて大丈夫か?と臆病な気持ちも顔を出す。そんな不安を払拭してもらうためにも、ここは力強い開幕ダッシュを、是非見せてもらいたい。 【CBCテレビ特別解説委員・北辻利寿】 ※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が"ファン目線"で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲 愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)ほか。
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