スティーブ・ジョブズ、ウォルト・ディズニーらから学ぶ「逆境を成功に変える方法」
最近、小さな一歩から踏み出して成功を収めた起業家のことを取り上げました。 しかし、彼らが運営する事業の規模もさることながら、これらの起業家が、どれほど小さな一歩から踏み出し、いかなる困難を乗り越え、長い道のりを歩んできたかということについては、目を見張るものがあります。 今回は、オプラ・ウィンフリー、スティーブ・ジョブズ、ウォルト・ディズニーの3人をご紹介します。
オプラ・ウィンフリー
まず、立身出世の代表例と言えば、テレビのパーソナリティーであるオプラ・ウィンフリーをおいてほかにいないでしょう。 彼女の貧しい生い立ちを知れば、その成功やビジネススキルがいかに際立っているかがわかります。 彼女は、生活保護受給者で10代のシングルマザーに育てられ、幼少期には性的虐待を受けたり、麻薬を使用していたりしたことも。ジャガイモ袋の生地でつくった服で登校してクラスメイトにからかわれるほどの貧困のなかで育ったそうです。 司会者としての彼女の才能は誰しもが認めるところです。しかし、彼女が巨万の富を築いたのはその才能が成功の鍵だったわけではありません。聡明なビジネスウーマンとしての才覚が花開いた結果なのです。 地元のラジオ局からスタートしたオプラは、そこでの才能を買われ、放送業界で頭角を現していったものの、メリーランド州ボルチモアのテレビ局を解雇されてしまいます。 やがて、彼女はシカゴでトークショーのMCとしてのポジションを得ることになり、そこから彼女のキャリアは飛躍します。 数多くのトークショーMCのなかでもオプラが傑出しているのは、彼女の起業家としての手腕によるところが大きいでしょう。 その手腕が遺憾なく発揮されたのは、彼女が自身の番組の所有権と番組販売権を交渉の末に勝ち取ったときでした。 これを受けて、彼女は自身で制作会社を立ち上げ、そこで手がけた番組が全国区になったころ、弱冠32歳で億万長者にまで登り詰めたのです。 現在のオプラ・ウィンフリーの資産は、『フォーブス』誌によると、30億ドル(約4700億円)とのこと。