集中力を上げるために必要な「たった5分」の習慣、人間の脳は「動かないと集中できない」しくみに
このように、これまでの小さな積み重ねや生活習慣が「いまの自分の脳の働き」に影響を及ぼしています。 脳のしくみを壊す生活を続けていると、脳は正常に作動しません。「集中したいときに集中できる脳」を手に入れるには、生活習慣を見直すことが大切です。「規則正しい生活周期に戻し、暴飲暴食はせず、適度な運動をする」ように心がけると、脳の機能やパフォーマンスは向上してきます。 ■「脳のリズム」に合わせた時間の使い方を
集中力の高い人は、「つい、タバコを吸ってしまう」「つい、スマホを見てしまう」など、「つい、◯◯◯して時間をムダにする」ことがありません。その理由は、「◯◯◯する時間をつくらない」(スマホを見る時間をつくらない/スマホの電波の圏外で仕事をする)ことを意識しているからです。 時間の使い方が上手な人は、一般的に集中力が高い傾向にあります。多くのタスク(やるべき仕事・作業)があったとしても、自分が定めた時間内に終わるよう、集中力を保つことができます。
「この時間帯にはこれをして、この時間帯にはこれをする」など、時間を自分でコントロールするのが上手です。 みなさんは、「なんとなく1日が終わってしまった」「今日、何をしていたんだろう……」「やる予定だったことが、ぜんぜんできなかった」といった、ムダな時間を過ごしていませんか。 時間は有限で、過ぎ去った時間は2度と取り戻すことができません。お金を積んでも時間を買うことはできません。それなのに大切な時間を浪費しているのは、「脳の働きに合わせた時間の使い方」をしていないからです。
「どのように時間を使うか」「どの時間に何をするか」によって、集中力は変わります。 人間には概日リズムがあるため、脳は、朝起きてから夜寝るまで「一定のレベルで覚醒している」わけではありません。脳が活発に働いて集中しやすい時間帯(ピークタイム)もあれば、働きが鈍くなる時間帯(アイドルタイム)もあります。 ピークタイム(脳の働きがよくなる時間帯)とアイドルタイム(脳の働きが鈍くなる時間帯)に合わせて時間割を決めていくと、仕事も勉強もはかどります。