【高校サッカー】宮城・仙台育英 王座奪還!県内最多出場誇る強豪が2大会ぶり全国へ
第102回全国高校サッカー選手権大会・宮城県大会。激闘を制して全国への切符を手にしたのは、県内最多37回目の出場となる仙台育英でした。大会決勝を振り返ります。 ◇ ◇ ◇ 第96回~100回大会まで5連覇を達成するも、前回大会は準決勝で聖和学園に敗れ全国を逃した仙台育英。今大会はその聖和学園を準決勝で破り、2年ぶりの決勝進出となりました。決勝の相手は36年ぶりの悲願を目指す県総体王者・東北学院です。 「泥臭く勝つ」をモットーに掲げ、ハイプレスでボールを奪い、豊富な運動量で相手を圧倒する仙台育英。菊地蓮太選手(3年)、伊藤俊輔選手(3年)といった高身長のFWを活かしたサイド攻撃も破壊力十分です。 一方の東北学院は球際の強さを活かした粘り強い守備が持ち味。ケガのためスタメンを外れているエースで主将・齋藤虎宇選手(3年)の投入タイミングもカギを握ります。 試合は開始早々に動きます。前半7分、仙台育英は左サイドからチャンスを作ると、混戦となったところをゴール前に詰めた渡邊留唯選手(2年)が押し込み先制します。 その後も仙台育英は得意の激しいプレスで相手にチャンスを与えません。ボールを持つ時間が長く続きますが、ゴール前での決定的な場面を決めきれず1点差で後半へ突入します。 追いつきたい東北学院は後半開始から齋藤虎宇選手(3年)を投入。エースにボールを集めて、前半よりもゴール前に持ち込む場面を作ります。 しかし仙台育英は後半に入っても攻撃の手を緩めず、主将・菅原颯太選手(3年)が立て続けに決定的な場面を迎えますが、東北学院はGK・橋本脩礼選手(2年)を中心とした体を張ったディフェンスで得点を許しません。 結局試合は1-0のまま終了。仙台育英のシュート17本に対し、東北学院はわずか1本。終始主導権を握り試合を進めた仙台育英が2大会ぶり県内最多となる37回目の選手権全国大会出場を決めました。 決勝点を決めた渡邊選手は「小さいころからの夢が選手権の全国大会に出ることだったので、宮城県を代表して全力で戦いたい」と意気込みを語りました。 また、城福敬監督は「すべての人たちに感謝したい。去年の悔しい思いが今に反映されている」と、チームの成長を実感していました。 98回大会ではベスト8まで進出した仙台育英。さらなる高みを目指す戦いの初戦はニッパツ三ツ沢球技場(神奈川)で兵庫県代表・神戸弘陵学園と12月29日に行われます。 (取材・文 高校サッカー選手権民放43社/ミヤギテレビ)