ガンガン稼働させた夏が終わる今こそ知っておくべき「エアコンの買い替え術」
■オススメは三菱とダイキンのベースグレード では、同じベースグレードなら、どのメーカーを選べばいいのか? 電気代が高騰する今、省エネ性能の違いとかも気になるけど......。 「まず、消費電力(省エネ性能)ですが、エアコン全体の省エネ性能はここ数年で大きく向上しているので、10年以上前のエアコンを使っている人なら新しいエアコンに買い替えるだけで確実に電気代は安くなるはずです。 その上で、最新モデルに関してはカタログ値を見る限り、メーカー間で大きな違いはありませんし、ベースグレードと上位機種で少しぐらい差があったとしても、本体価格の差額を考えれば無視していいレベルでしょう。 それよりもエアコンの室外機や本体の設置環境に気を配ったり、エアコンをこまめに清掃することのほうが、性能や電気代への影響が大きいと思います」 そうはいっても、ベースグレードならどのメーカーも同じってワケではないでしょ? 「メーカーに関しては、ダイキンと三菱がオススメです。三菱は全モデルが国内生産、ダイキンも最も下位のグレード以外は国内生産で基本的な信頼性が高いですし、特に三菱はセンサー機能が高い評価を受けています。 もうひとつ、この2メーカーで注目したいのが、いずれも販売後のサービス体制が充実していること。最近はお盆休みでコールセンターまで閉めちゃうメーカーもある中で、ダイキンのサービス部門は24時間365日対応ですし、三菱もサービス部門がしっかりしています。 もちろん、機械は故障しないのが一番ですが、万が一故障したときにしっかりとしたサービスを受けられるという点で見てもダイキンと三菱は安心感が高いと思います」 地球温暖化はきっと止まらないし、来年の夏もどうせ暑くなる。酷暑が襲った昨年と今年を今のエアコンで乗り越えられたという人も、真夏に壊れて後悔しないように、今から備えておいたほうがいいかも! 取材・文/川喜田 研 写真/時事通信社