ガンガン稼働させた夏が終わる今こそ知っておくべき「エアコンの買い替え術」
「もちろんこれはあくまでも目安であって、世の中には20年たっても壊れずに動いているエアコンもあります。12年、あるいは15年たったら必ず壊れるというワケではありません。 でも、真夏に故障するという最悪の事態を避けて、快適なエアコン生活を送ろうと思うなら、12年ごとに新しい機種に更新するほうが、結果的におトクだと思います」 では、エアコンを買い替えるとして、最もおトクな買い替え時はいつなのか? そして、どんな機種を選ぶべきなのか? 「買い替えでオススメなのは10月と3月です。ただし10月と3月ではちょっと意味合いが違います。 まず10月ですが、例年、各メーカーが翌年モデルの上位機種を発表するのが12月頃なので、メーカーや量販店はそれより前にその年のモデルの上位機種の在庫を売っておきたいんですね。 そのため、夏のピークシーズンが終わった10月に入ると各メーカーの高機能な上位機種が大幅に値下げされて販売されるケースが多く、販売員さんもあの手この手で『高額な上位モデルがおトクな価格で手に入るチャンス』とアピールしてきます。 でも、そこで気をつけたいのが『高機能な上位機種を選ばない』のが賢いエアコン選びの基本だということ。 最近の上位機種には加湿や換気、フィルター自動清掃などさまざまな機能がついていますが、それによって便利なこともあれば、逆に不便なこともある。例えば、複雑な機能がついている分、部品点数も多いので、修理費が高額になることも。そのため、本来の冷房機能のみに着目するほうが、シンプルで良いと思います。 特にフィルターの自動清掃機能は一見、便利に見えますが、結局、別のボックスにたまったゴミを捨てなきゃいけないものが多い上に、業者にエアコンのクリーニングを頼むときに割高になりますからオススメできません。 ですから10月にエアコンを買い替えるなら、販売員が薦めるおトク感満載の高級な上位機種ではなく、そのシーズンの在庫の中から、シンプルなベースグレードのモデルを選ぶのが正解です。 一方、毎年3月は、各メーカーがベースグレードの新製品を発売する時期なので、前年モデルの在庫と発売されたばかりの新型がベースグレードでせめぎ合うので安く手に入ります。それ以外だと量販店の決算時期も狙い目です」