ガンガン稼働させた夏が終わる今こそ知っておくべき「エアコンの買い替え術」
それはなぜ? 「まず、お盆はメーカーのサービス部署が休んでいる場合があります。メーカーのサービス部署が休みだと修理業者が部品の有無などを確認できないので、修理が可能かどうかすら休み明けまで判断できないこともある。 そして、買い替えしなきゃとなった場合、この猛暑の中でエアコンのない生活はほぼ不可能ですから、一刻も早く手に入れる必要がある。そうなると、家電量販店で買おうが、ネット通販で買おうが、機種選定でも販売価格でも、すべてが売り手主導になってしまいます。 もうひとつ、見落とされがちなのが、エアコンの取り付け作業に関する部分です。 実は量販店やネット通販から回ってくる取り付け工事の人件費は安く、1台取り付けても数千円から1万円程度しか支払われないのが一般的です。そのため、腕のいい職人さんは量販店やネット通販の仕事はやりたがらないんです。 一方、いろいろと経費もかかる中で、1件6000~7000円の安い取り付け工賃で業者が売り上げを出そうと思うと、1日に5、6台は取り付け工事を請け負わなくちゃいけない。 でも、仮に1台の取り付け作業時間を2時間とすると、単純計算で10~12時間になりますよね。移動なども考えると朝9時から作業を始めて、夜9時まで働き続けても終わりません。 そうなると、最悪、一部の作業をはしょるなど取り付け工事の質に影響が出てしまう可能性もあるわけで、それが後々、エアコンの故障につながるリスクもあるのです」 ■買い替えるべきは10月か3月! とはいっても、まだちゃんと動いているエアコンを新品に買い替えるのは、かなり思い切った決断だ。買い替えを考えるべきタイミングはいつがいいのだろうか? 「基本的には使用年数で判断していただくといいと思います。家庭用のエアコンはたいてい『基本耐用年数10年』と書いてあって、まずこれがひとつの目安です。10年とはいわなくても、12、13年過ぎると故障のリスクが高まるイエローゾーンですから、買い替えを検討したほうがいいでしょう。 その先、15年を超えると、修理をしようにも部品がない可能性が高いレッドゾーンに入るので、そうなる前に買い替えることをオススメします」 でも、15年以上前に買ったエアコンがまだ元気にガンガン冷やしているお宅なんて山ほどあるのでは!?