共働き家庭の「習い事問題」…次女の育休明けに辞める前提で始めさせた息子の「サッカー」、練習場が遠くても続けられたワケ【ライフキャリアコンサルタントが解説】
共働きの習いごと「送迎問題」
我が家は公立の保育園で、そのようなサービスはありませんでしたが、「スポーツと音楽は小さいうちから、はじめさせたい」という考えから、息子はサッカーとピアノを、娘はバレエとピアノに通いました。ピアノ教室は近所にある個人の先生を探すことで、私が保育園にお迎えに行ってからそのまま連れていくことができ、夕食の時間は遅くなってしまいますが問題なし。バレエ教室も土曜日のクラスに通うことで問題なし。 問題はサッカーでした。もともと下の娘の育休中に、私が職場復帰したら辞めることを前提にはじめたものでしたが、いざ復職で辞めるとなったとき、息子が辞めたくないと言い出し、親としてはやりたいことをやらせてあげたい。車でしか行けないところだったので、シッターさんにお願いするのはむずかしく、けっきょく祖父の登場となりました。 祖父は車の運転ができず、家から電車で1時間以上かけて来てもらい、息子を保育園へ迎えに行き、1時間に2本しかないバスに乗るといった送迎だったので、それは大変だったと思います。 さすがに無理なときもありました。そのときはママ友に頼んだり、どうにもならないときは休むこともやむなしだったりと、そのような綱渡り状態ながらも、息子はサッカーを続けられたことで大学生になったいまもサッカーが大好きです。 共働きでも習いごとはできます。リモートワークが選択できる人であれば、夕方に近所の送迎で20~30分の時間をつくれる人もいるでしょう。 「我が家の教育方針として何か習いごとを」と思ったり、子どもが何かやりたいと思うものがあったりするのであれば、ぜひやらせてあげましょう。苦労はあっても子どもにとって可能性が広がるチャンスであり、大変さを超える価値があります。工夫次第でなんとかなるものです。 江野本 由香 ライフキャリアコンサルタント ※本記事は『キャリアと子育てを両立する!自分と家族の価値軸で築く幸せな生き方』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
江野本 由香