最終決戦でも納得できた? 今考えると強すぎて「ラスボス的存在」だった漫画の悪役
バトル漫画には必ず倒すべきラスボスが存在する。そして、それより前に多くの敵キャラが主人公たちの前に立ちふさがるのだが……中には「あれ?これってラスボスレベルの強さじゃない?」と思える敵キャラもいる。 ■【画像】おどろおどろしい包帯姿で断末魔の叫び…志々雄真実を演じた藤原竜也さん■ 「ひょっとして、ここで作品を終わらせる予定だったのでは?」とまで思ってしまうほどの、圧倒的な強さを持つ敵キャラたち。今回はその一部を紹介していきたい。
■『るろうに剣心』志々雄真実
和月伸宏さんによる『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー』(集英社)は、10月からアニメ2期「京都動乱」が放送されており、再び話題になっている。そして『るろうに剣心』の強キャラといえば、そんな「京都動乱」のボスキャラにあたる志々雄真実の名前が挙がることは間違いない。 天下を盗るため政府に戦いを挑む、というスケールの大きな野望はボスキャラに相応しい……さらに圧倒的な強さを持っていたからこそ、多くの部下を従えることもできたのだ。その強さは作中でも群を抜いていて、いずれも手負いだったとはいえ剣心と斎藤、左之助、蒼紫が挑んでも倒せなかった。しかも振るう刀から炎を繰り出す「壱の秘剣・焔霊(ほむらだま)」といった技は、これまでにないくらいの迫力と威力を見せつけた。 最後は剣心の「天翔龍閃」によって倒されるかのように思えたが、立ち上がると自ら幕を下ろすかのように自身を焼き尽くす。多対一でも、剣心の奥義でも倒せなかった相手は、作中で志々雄だけだろう……そこからも志々雄はラスボスにふさわしい存在だったといえる。
■圧倒的な強さに絶望…『ドラゴンボール』フリーザ
鳥山明さんによる『ドラゴンボール』(集英社)には数々の名バトルがあるが、ナメック星での悟空とフリーザの戦いには誰もが手に汗握ったはずだ。まず驚かされたのがフリーザの戦闘力ではないだろうか?「わたしの戦闘力は530000です」を皮切りに、形態変化を何度も経て圧倒的な強さを見せてきた。 これにはナメック星で戦闘力を上げ続けたベジータやピッコロも引いてしまうほどだ。過酷な修行によってベジータ以上の戦闘力を身につけた悟空ですら、フリーザの最終形態には冷や汗を流す……いつもなら強い相手にワクワクする悟空も、この時ばかりは半ば諦めモードだったのを鮮明に覚えている。 それまでは力が均衡して悟空にわずかに勝ち目があったからこそ、「悟空ならなんとかしてくれる」という期待もあったが、フリーザはそんな希望を与えてくれないほどの強さだった。そして、誰もが予想外だった悟空の超サイヤ人覚醒がなかったら絶対に倒すこともできなかっただろう。 後にフリーザはこれまでしてこなかったトレーニングを重ね、その結果ゴールデンフリーザに進化していたので、「努力しないであの強さだったの?」と驚いてしまった。