プロが伝授する、ちょいエロな大人の春コーデ
モヘア混紡のウール地ゆえのシャッキリ感も特徴のひとつ。張り感を十分に持ちつつしっとり艶を放つところが、エロさを感じさせる部分です。そして何よりシャツが効いています。ガバッと襟と胸元の開いた仕立てにより、シックな紺ブレと絶妙なメリハリを生みだしています。
大胆に開いた衿がエロな印象を後押し
「昨今は春夏のシャツといえば、Tシャツがメインといった風潮です。それも分かりますが、僕も結構な年齢なので、丸首のシンプルTシャツだけだと少し気恥ずかしい。ドレスシャツでも良いのですが、開放的で無骨な感じもあるオープンカラーの開襟型が、自分好みなんです。この一枚もブレザーと同じくレノマであり、襟のフォルムがひとつの特徴。カーブの具合いと言い長さと言い、ちょっと個性的で色っぽいでしょ(笑)」(村上) 聞けば村上さんの開襟シャツの選びとして多いのは、モヒートとインディビデュアライズドシャツなのだとか。全体的な男クサい雰囲気と第2ボタンの位置がやや下方気味で、胸元の肌感をしっかりアピールできるからとのこと。エロは細部に宿る、ってことなんですね。
「ポイントの2つめはゴテゴテ着飾らないこと。秋冬はいろいろとレイヤードを工夫したりもしますが、春夏はできるだけシンプルに手軽にまとめたい。だからボトムスもデイリーなブルージーンズなどを合わせます。ただし、きっちりジャストサイズがお約束。開襟シャツの装いは素肌感がポイントなので、足元も素足です。だからそのディテールがしっかり演出できるようにレングスもジャスト。ノークッションくらいが色っぽくしかもルーズに見せない加減です」(村上)
ムラチュウ先生のブルージーンズは基本的にリーバイスの501です。なのでこれも501であり、古着屋にて吟味に吟味を尽くして選んだマイ・ジャストサイズ。また見逃せないポイントとして、うっすらセンタークリースが入ったような縦ラインがポイントです。
コレはジャケットなどに合わせるためジーンズをしまう際、「スラックスだたみ」して収納しているのだそう。ドレスパンツのようにパッキリのラインではないけども、たしかにクリース感がありますね。 これによりジーンズスタイルでもジャケットの気品にマッチするアダルティな雰囲気になっているとのこと。なんとこのさり気ないまでの気遣い。ホント恐れ入りました。