昨年会社を退職した65歳です。「終活」は家族のためにすぐ始めるべきでしょうか?理想的な開始時期ってありますか?
終活を始めるきっかけとなる出来事の一つとして、定年退職が挙げられます。退職すると自由な時間ができるため、老後の生活を穏やかな気持ちで過ごすためにも、終活に取り掛かることもいいかもしれません。 しかし、実際には「終活とは具体的にどのようなことをするのか?」「何から取り掛かればいいのか分からない」という人もいるでしょう。 本記事では、終活の実施状況とともに、理想の開始時期や終活をするメリット、最初にやるべきことなどをご紹介します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
終活の必要性を感じている人の割合
楽天インサイト株式会社が2023年に実施した「終活に関する調査」」の結果によると、「終活を実施している」という人の割合が5.8%、「近いうちに始める予定」の割合が9.1%、「予定はないが、時期が来たら始めたい」が56.9%となっており、終活を実施する意向がある人の割合は約7割を超えていることが分かっています。 うち、男性の66.3%と比較して、女性は77.4%と高い結果が出ています。 終活をする・したいと思っている理由としては「家族に迷惑をかけたくないから」が最も多くなっています。また「老化などにより寝たきりになったときのために」「自分の人生の整理をするために」などの理由も多いようです。
終活の理想的な開始時期とは?
終活を始める時期に決まりはなく、人それぞれの考え方によります。年齢は関係なく、自分が思い立ったときがベストなタイミングといえるでしょう。 一般的には、私生活で何らかの変化が生じたことをきっかけとして、終活に取り掛かる人も多いようです。例えば、定年退職や子どもの独立、病気やけがによる入院、身近な人の死などがきっかけになることもあるでしょう。 終活には体力と気力、判断力が必要とされるため、できれば高齢になる前に始めることが理想と考えられます。
終活を行うメリット
終活を行うメリットは、安心して老後を迎えられることです。身の回りを整理して暮らしやすくするとともに、今までの人生を振り返ってやり残したことはないか、これからやりたいことは何なのかを考えることで、悔いのない人生を送れる可能性があります。 また、家族の負担を軽減するために終活を行う人もいるはずです。今後入院や介護が必要になることがあったとき、どのような治療を希望するのかを明確にしておくことで、家族の精神的負担を減らせる可能性があります。 また、身の回りを整理しておけば、亡くなった後で家族が大量の遺品を片づけずに済むなど、体力的な負担も軽減できるはずです。