アンチェロッティ「昨季ラ・リーガ&CL優勝を果たした私たちは今夏にエンバペを加えた。だがサッカーは1+1が2にならないんだ」
レアル・マドリードは18日にドーハでインターコンチネンタルカップ決勝、パチューカ戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、クラブ史上最多優勝指揮官となる意欲を示した。 アンチェロッティ監督は今夏のUEFAスーパーカップ優勝によってレアル・マドリードでのタイトル獲得数を14に伸ばし、1948年から1958年まで同チームを率いたミゲル・ムニョス氏の記録に並んだ。今回のインターコンチネンタルカップを勝ち取れば、新記録を樹立することができる。 アンチェロッティ監督はその偉業達成がかかるチャンスを前に、次のようにコメントした。 「そのような成功をつかむのは、もちろん重要だ。自分が良い仕事をしてきたということを意味するわけだからね。私はこのまま続けていきたい。ミゲル・ムニョスをはじめとして、この世界最高のクラブを率いてきた監督たちと比較されるのは光栄だよ」 「チームの調子は1カ月前より良い感じだ。今回の対決は1試合限りであり、唯一のチャンスとなる。私たちは燃えているよ。マドリードにこのインターコンチネンタルカップを持ち帰りたいと思っている」 今季、なかなか調子が上がらないレアル・マドリードだが、アンチェロッティ監督は何が問題であると考えているのだろうか。 「私たちは昨季と比べて変化している。攻守の均衡を失い、何人かの負傷者が出たことで、チームは最高のレベルを引き出せていない。だが変化があるときに、そういったことが起こるのは当然だ。私たちはシステム、戦術を修正していかなくてはいけない」 「私は満足こそしていないが喜びは感じている。チームは良くなっているし、難しい時期を過ごすほどにグループは強くなっていくんだ」 負傷していたFWキリアン・エンバペは、このパチューカ戦に出場できる可能性があるようだ。 「昨日は良い形で練習に取り組めたし、感触的にはいい感じだ。すでにスプリントもしたが、すべてがうまくいっている。今日の練習で彼の感覚やリスクを確認したい。メディカルと話して、良いと言うならばプレーするし、少しでもリスクがあるならばノーだ。だが感触はいいし、私たちは楽観的だよ」 エンバペはレアル・マドリードへの適応不足からか、その実力が疑われている。 「キリアンはファンタスティックな選手だ。誠実に言わせてもらうが、まだ最高のレベルには到達していないと思う。ここ最近、良くなってはいるものの、それでもまだ最高ではない。彼は中央、左、右と、どのポジションでもプレー可能だ。クオリティーは間違いなく、どこでも効果を発揮できる」 「レアル・マドリードは昨季ラ・リーガとチャンピオンズに優勝し、今夏には世界最高の選手を獲得した。そのためにすべてが簡単だと思われてしまったが、フットボールは散歩のようにはいかないんだ。各試合で闘い、争わなくてはいけない」 「私たちに結果をコントロールすることはできず、ときに勝利に、ときに敗戦に値することになる。私たちは昨季をファンタスティックなものとして、その後に世界最高の選手が加わった。1+1は2だと批判を受けているのだが、しかしフットボールはいつだって2が答えではないんだよ」 レアル・マドリードはこの冬の市場で、右サイドバックを補強することが噂されている。 「補強についてはまだ考えていない。今は良い形でクリスマスを迎えたい。この試合とセビージャ戦に勝利し、そうして必要としていた休みを手にしたいんだ。補強は1月に検討するよ」