【プレミア12】森下翔太、虎の主軸からワールドクラスへ 24日の決勝を制すれば大会MVPも
<ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12:日本9-6台湾>◇23日◇東京ドーム 【写真】侍ジャパン28人、焼き肉店で決起集会「験担ぎ」 さあ、4番森下で世界一! 侍ジャパンが「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」スーパーラウンドの第3戦台湾戦に勝利し、大会8連勝で国際試合27連勝を飾った。試合前の時点で決勝進出が確定して迎えた一戦。4番森下翔太外野手(24)は初回に左翼線2点二塁打で1イニング4得点を呼び込んだ。チームは24日に大会2連覇をかけ、今大会3度目となる台湾戦に臨む。 ◇ ◇ ◇ 4番森下が世界一へ、万全の準備を整えた。試合前の時点で決勝進出を確定させて臨んだ一戦。それでも緩みは一切見せない。初回、1番村林の先頭弾で先制し、なおも無死一、二塁。「1点で終わらない」。フルカウントからの6球目、124キロ低めスライダーを振り抜き、低い弾道で痛烈に三塁線を破った。 「ゾーンは少し広く持って。いい形で芯で捉えられた。打球速度も出て、いいタイミングだった」 この一打で今大会通算9打点。牧と小園の8打点を上回り、再びチームトップに立った。前日22日のベネズエラ戦では初回の中前適時打で3試合ぶりの打点をゲット。21日の米国戦では無安打に倒れたが、再び勢いを加速させた。「東京に来てからはいい結果がなかなか出ていなかった。今日をきっかけに明日またあるので、最後いい結果を出して終われるように」と誓った。 侍の4番を重圧ではなく楽しんでいる。「毎日楽しいですし、日本代表のユニホームを着てプレーできていることにすごくありがたみを感じます」。野球少年のような純粋な心が世界の舞台で躍動。打率は4割超えと結果を残し続けている。虎の主軸からワールドクラスへ。「侍ジャパンのピッチャー陣の強さは外野で守っていてすごく感じた。日本球界でしっかりプレーすることも、自分を世界で見た時に測る指標になる。日本でも結果が出るような野球をしていきたい」。この経験を野球人生の糧にするつもりだ。 世界一まであと1勝。24日の決勝・台湾戦を制すれば大会MVPの可能性もあるが、「ここまで全勝で来ている。必ず最後に勝って、世界一になりたい」。歓喜の輪の中心にいるイメージはできている。【村松万里子】