名古屋グランパス、天国と地獄を分けたキック… 優勝決めたPK戦5人目キッカー山岸祐也「持っているなと」【ルヴァン杯】
◇2日 ルヴァン杯決勝 名古屋3―3(PK5―4)新潟 (国立競技場) 2021年以来、3大会ぶりの制覇を目指す名古屋が、初タイトル獲得を狙う新潟をPK戦で下し、2度目の優勝を飾った。3―3で延長戦を終え、PK戦では5―4で激闘を制した。 自らの右足で試合を締めくくった。PK戦までもつれた激闘で、優勝を決めた5人目のキッカーを務めた名古屋のFW山岸祐也は「決めたら勝ちという時に回ってくるのは、ちょっと持っているなと」と笑顔で振り返った。 福岡に在籍していた昨季は同じルヴァン杯決勝の舞台でPKを外していた。苦手意識もある中で、大役は急きょ回ってきた。PK戦に臨む直前の円陣。もともとは7番目に蹴る予定だったが、5番目のキッカーだったDF河面旺成のフル出場の疲労が考慮され、代わりに蹴ることに。長谷川健太監督から「祐也、いけるか?」と声が飛ぶと、一瞬たじろいだが、「行けます」。指揮官の信頼を意気に感じた。 天国と地獄を分けるキック。緊張感に押しつぶされそうになりながらも、多くのグランパスサポーターが後ろに控えるゴールに向かって、しっかりと右足を振って、試合を決めた。 福岡時代の昨季に続く、ルヴァン杯”個人連覇”。「サッカー最高だなって思いますね。みんなが笑顔になって。その景色は何回味わってもいい。最高の1日になった」と声を弾ませた。
中日スポーツ