「1浪で何が何でも受験終わらせると思ったのに」熊本から2浪東大「第2志望も落ち続けた」彼の絶望
■ついに模試でA判定を獲得したものの… 小山さんが通った北九州予備校は、冒頭でも触れたように非常に厳しく生徒を管理するイメージを持つ人が多いようです。一方で北九州予備校の中でも、小山さんが入ったリベルテコースは受ける講義を自分で決められる自由度の高いコースでした。 「勉強の進め方もチューターさんに口出しされるような感じではありませんでした。東大・京大を受ける人であれば、自分で勉強できるだろうからと、厳しさとは逆の方針で勉強させてもらいましたね」
こうして1浪目は、朝8時半から夜18時ごろまで予備校に通って勉強を続けた小山さん。模試の判定は夏までB判定で、秋に初めてA判定を取ることができました。 ところが直前の模試ではC判定に下がってしまいました。この年の共通テストは736/900点。前年と同じで前期試験で東大の文科一類、後期試験で東京外大を出願し、今年こそ大学に進学できるだろうと思っていたものの、またしても東大には合格最低点から11点足りずに不合格になり、東京外大も落ちてしまいました。
こうして小山さんは、2浪に突入します。 この結果を受けた小山さんは、1年間の受験生活ですでに疲弊しており、「もう1年の浪人は本当にしたくなかった」と振り返ります。 「後期の発表がある前は、後期で受かれば、絶対に東京外大に行くと決めていました。1年浪人をして本当にしんどかったので、今年で何がなんでも受験をやめてやると思っていたんです。だからこそ、東大はもちろんですが、東京外大に受からなかったことのショックが大きかったです」
この年に落ちた理由を、小山さんは「精神面・体調面を崩してしまったこと」だと考えます。 「1浪目は受験、人間関係でうまくいかず、精神面と体調面を崩してしまいました。そのため、思うように勉強ができなかったことが大きかったと思います」 そこで、2浪目に突入した小山さんは、このもう1年の浪人を、「力を緩めることにした」と語ります。 「春から夏くらいまではまじめに予備校に行っていたのですが、夏ごろになってもう精神的にこれを続けるのが無理だと思いました。そこで、チューターさんと相談して、体調面や精神面の健康を優先し、ゆるくやっていく方針に切り替えたんです。予備校に行かない日が増えたり、勉強しなかったりする日を増やしました」