世界イチ売れてるインナーダウンブランドの変化球。ミリタリーラインがこの冬の相棒
少しずつ冬本番へと移り変わっていくこの時期は、手持ちのコートやジャケットと組み合わせて防寒ができるインナーダウンが便利。 【全画像をみる】世界イチ売れてるインナーダウンブランドの変化球。ミリタリーラインがこの冬の相棒 さまざま見比べ、試着した結果、インナーダウン専業ブランド、TAION(タイオン)の「ミリタリーVネックWジップダウンベスト-ソフトシェル」を、この冬の相棒として我が家に迎え入れることにしました。
「インナーダウンといえばココ」なブランド
TAIONは2016年に誕生した日本発のインナーダウン専業ブランド。ブランドスタートからまだ8年ほどにも関わらず、インナーダウンとしては日本のみならず、世界で一番売れているんだとか。 実際に着てみて感心しているのが高いコストパフォーマンス。 ダウン製品は、「羽毛のかさの高さ」をフィルパワー(以下FP)という単位で表すのですが、TAIONのダウン製品の大半は、800FPのダウン(羽毛)が採用されています。タウンユース仕様のダウンジャケットが通常600FP程度であることを考えるとハイスペックといっていいでしょう。 そして、このスペックを持ちながら、同ブランド定番の『ベーシック Vネックボタン インナーダウンベスト』でお値段なんと、税込4,950円。 また、ブラックやネイビーなどの定番色も含め、10色以上の豊富なカラー展開も魅力のひとつ。別注や限定色などを含めると、もう何色あるか分からないほど。このお値段なら、コーディネートに合わせて何着か持っていても良さそうですよね。
使い勝手の良さとデザインのバランスの妙
そんなTAIONですが、シーンを選ばずに着られるベーシックラインのほか、登山やキャンプに適したマウンテンライン、ポケットを複数搭載したワークラインなど、さまざまなラインが存在しています。 そのなかで、服好きたちから特に高い支持を得ているのが、同ブランドとしてはやや変化球とも言えるこのミリタリーラインです。 まず目を引くのがひょうたん型のキルティング。軍モノのキルティングライナーをベースにしたであろう仕様です。 両脇にはスリットファスナーを搭載。可動域が増えることで動きやすくなり、重ね着をした際のパンツのポケットへのアクセスにも役立っています。 フロントのファスナーはダブルジップ。ジップタブのデザインはもちろん、これらの何かと重宝しそうなファンクショナルなディテールにもミリタリー仕様を感じます。 タグのデザインにも要注目。これはおそらくミリタリー・スペシフィケーション(軍事仕様、通称ミルスペック)を再現していますね。遊び心にニヤリとしてしまいました。 コンパクトに持ち運べる収納袋も付属。「今日、寒くなるかも」という日には、カラビナと組み合わせてバッグに付けて持ち歩いています。 こちらのモデルはソフトシェルを採用しているため、従来のミリタリーモデルよりも柔らかく、かさばることもありません。 少し上のサイズを選べば、厚手のスウエットやフリースの上からでも着られます。 インナーダウンと言えど、キルティングライナーのひょうたん柄や、ジップのディテールのおかげか、インナー感はそれほどなく、ダウンベストのようにアウター使いもできそうなデザイン性の高さです。 こちらのモデルで、税込7,920円。やっぱり、想像よりも2,000円くらい安い気がする……。春秋はアウターとして、冬はインナーとして、合わせ次第で3シーズンは着られそう。ファッションとしても楽しめて、機能面も申し分なし。世界一売れているのも納得です。 Photo: 宮前一喜
重竹伸之