インテルのグラボ売れまくって品薄に。GPU市場が活性化する兆し
Intel(インテル)にひさしぶりの朗報です。 現在厳しい時期を迎えているIntel、半導体技術開発でライバルたち、AMDやNVIDIA(エヌビディア)に押され、最近はCEOが退任するなど、かなり暗い雰囲気が漂っていましたが、そんなIntelにようやく明るいニュースがやってきました。
コスパの良いGPUが登場
注目を集めているのは、エントリークラスのGPU「Arc B580 “Battlemage”」 です。 発売後ほぼすべてのレビューで絶賛され、現在店舗でも売り切れ状態となっています。性能はエントリークラスでありながら、ライバルたちよりもお手ごろな250ドル(約4万円)で、多めのVRAM(ビデオメモリ、容量が大きいほど高解像度の画像や3DCGなどの描画がスムーズにできる)という長所を持ち合わせています。
寡占状態のGPU業界に待ったをかける存在に
現在、GPUはAMDとNVIDIAの寡占状態になっています。寡占状態になると必然的に選択肢が狭まり、GPUの価格は上昇傾向になります。そこにIntelが改めて復権を遂げることで、市場に改めて競争が生まれて価格で下がり、より良い製品開発へ向かうことが期待できそうです。 このIntelの動きに対してAMDとNvidiaも黙っていません。次世代GPUが間もなく登場するという噂もあるので、ハイエンドなGPU、エントリークラスのGPU分野ともににぎやかになりそうです。 誰でもAIを使い、ゲームなどでハイクオリティな映像を求めるようになった現代で、このハイコスパGPUを足がかりにしてさらに攻勢をかけたIntelが復権を果たしていく未来にも期待大です。 Source: The Verge, Intel
宮城圭介