「今年の夏の甲子園を盛り上げた『ベストチーム』ランキング!優勝校『京都国際』を抑えて1位となったチームとは?」
阪神甲子園球場が100周年を迎えたこの夏、第106回全国高等学校野球選手権大会が開催された。多くの熱戦の末、決勝戦では京都国際が関東第一を下し、春夏通じて初の優勝を果たした。 【動画】U18日本代表の選手たちはプロ志望届?それとも進学?プロでの完成予想図も考察 高校野球ドットコムでは8月26日から9月1日の期間、Xにて「2024年、夏の甲子園を盛り上げたベストチーム」に関するアンケート調査を実施。今回はファンの声をもとに今年の夏の甲子園を最も盛り上げたベストチームトップ3を紹介する。 3位「関東第一」、「その他」9.8% 3位は関東第一(東東京)とその他が9.8%で同率3位となった。関東第一は今年の夏の甲子園決勝で惜敗したものの、最速151キロのエース右腕・坂井 遼投手(3年)や、決勝戦でもファインプレーを見せた遊撃手の市川 歩内野手(3年)などが織りなす堅実な守りでもファンを沸かせていた。また初戦の北陸戦で代走・藤田 大輔選手(3年)が見せた好走塁や、準々決勝戦の東海大相模戦で高橋 徹平内野手(3年)が本塁打など、走攻守の全てにおいてバランスの取れたチームだった。また、応援歌、「必殺仕事人」でのファンファーレもスタンドを大いに盛り上げ、印象に残るチームとなりました。 2位「京都国際」10.2% 2位には京都国際(京都)がランクインした。U-18高校日本代表として、8月28日に行われた大学日本代表との壮行試合でも先発を任されたエース・中崎 琉生投手(3年)とキレのあるチェンジアップが持ち球の西村 一毅投手(2年)の両左腕に加え、主将で4番の藤本 陽毅内野手(3年)など有力選手が揃い、準決勝では今春センバツで敗北を喫した青森山田にリベンジを果たした。決勝戦では延長10回タイブレークの末、2対1で関東第一を破り、念願の初優勝。京都勢の優勝は1956年、平安高校以来68年ともあり、多くの注目を集めました。 1位「大社」70.3% 1位に輝いたのは大社(島根)だった。初戦から優勝候補の報徳学園を下すと、創成館、早稲田実と次々に強豪校を打ち破る快進撃を見せた。準々決勝で惜しくも神村学園に敗北したが、93年越しの甲子園ベスト8を果たし、その活躍は大きな話題を呼んだ。特に早稲田実戦では延長11回タイブレークにもつれる大熱戦の末、2対3で勝利し、高校野球史に残るベストゲームを繰り広げた。涙を見せながら延長11回を投げ抜いたエース馬庭 優太投手(3年)の力投やサヨナラ勝利に繋がるバントを決めた安松 大希選手(2年)など、まさに「神々の国からやってきた少年の快進撃」は今大会を大いに盛り上げた。球場を飲み込むような応援団の歓声は、2018年夏の金足旋風を彷彿とさせ、今年の夏を代表するベストチームとして70%超える投票が集まった。 大社の活躍にアンケートでも、「これぞ高校野球というチームだった」「正直、公立高校がここまで勝ち上がるのは厳しいと思っていた。だからこそ、よく頑張ってくれた」「エース馬庭投手の492球熱投、早実戦での死闘、そして地元の方々に申し訳ないというコメントに胸が熱くなった」といったコメントが寄せられ、高校野球ファンから選手を讃える声が集まりました。 文章:高校野球ドットコムインターン生 供田 昂大