4月消費者物価↑2.2% 野菜や牛乳は値上がり、100円ショップは「厳しい状況」【WBS】
24日、4月の全国消費者物価指数が発表され、物価の基調がわかる「生鮮食品を除く総合指数」は1年前に比べ2.2%上昇しました。32カ月連続の上昇ですが、伸び率はやや鈍化しています。ただ実際の小売りの現場では、変動の激しい「生鮮食品」も販売されています。消費者や店が感じる今の物価の実態を取材しました。 【動画】4月の全国消費者物価指数2.2%上昇 2カ月連続伸び率鈍化 「私たちの生活に身近な商品ではどのような物が値上がり、値下がりしているんでしょうか? 町のスーパーで聞きました」(田中瞳キャスター) まずは価格変動が激しい生鮮食品コーナー。キャベツは4月の消費者物価指数では、1年前からおよそ4割値上がりしました。取材したベニースーパーでは、4月には1玉400円程度だったといいますが、現在は1玉299円(税抜)に。 ベニースーパーの赤津友弥本部長によれば「299円(税抜)という値段は普通の時期から見たら高いが先月、先々月に比べるとずいぶん価格は落ち着いた」といい、5月に入り25%ほど値下がりしていました。 一方、今価格が急上昇しているものもあります。 「今週に入りジャガイモの相場が非常に上がっている(赤津本部長) 「1袋今いくらですか?」(田中キャスター) 「こちら1袋399円(税込)で、税込で430円になる」(赤津本部長) 生鮮食品以外に値上がりしているものが牛乳です。4月の消費者物価では、乳卵類は2.7%の値上がりでしたが「昨年の夏ぐらいから徐々に上がっていて、今2割ぐらい上がった。衛星管理上、鮮度品なので大きな物流コストがかかる」(赤津本部長)といいます。 一方で価格を維持する工夫も。オレンジジュースなどの果実ジュースは4月の消費者物価では28.9%の上昇でしたが、この店では値段を据え置いています。その理由は? 「100%果汁だと価格は上がる?」(田中キャスター) 「果汁に関しては10%などにして価格を維持している状況。また(内容量も)1リットルではなく900ミリリットルになっている」(赤津本部長) 類似商品に切り替えたうえ、内容量を減らす実質値上げで対応していました。 物価上昇が当たり前になる中、スーパー側も対策を求められています。 「『高くなったのにおいしくなくなった』と言われると、スーパーとすると大変厳しい状況」(赤津本部長)