ホストプロとして勝てなかった石川遼の誤算と希望 今季2勝目の岩田寛は最年長賞金王の可能性を残す!
賞金ランキング4位に浮上した岩田寛
そんな石川の横をスルリと抜け、通算14アンダーで今季2勝目、ツアー通算7勝目を飾ったのが岩田寛だ。首位と2打差でスタートした最終日、前半のハーフこそパープレーだったが、後半に入ると猛チャージを見せる。なんと5バーディー、1ボギーの32で回り、鮮やかな逆転優勝につなげた。 「プレーオフだと思っていたので、実感はないです」とラウンド後に振り返っていたが、試合の流れはしっかり読んでいた。12番ホールでボギーを叩いた後、スコアボードを確認すると、上位のスコアが伸びていないことを知る。 「そこから優勝を意識しました」と、自らを奮い立たせ、3つのバーディーを奪うことで単独首位に立った。幸いにも後続の組に抜かれることがなく、そのまま1打差で2位以下を振り切った。 今季はBMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップに優勝したが、シンハン・ドンヘオープンから6試合連続予選通過なしという不調に陥った。そこから徐々に調子を上げ、今回の優勝につなげた岩田。賞金ランキングも12位から一気に4位まで上昇。最年長で賞金王のタイトルを獲得する可能性が出てきた。 「やることは変わらないのでこのままいきます」と、自然体で最終戦に臨むつもりだが、そう簡単に若手に道を譲る気はないようだ。
ゴルフのニュース編集部