仕事で「ChatGPTを使いこなせる」人の「考え方」 成果を出すコツは「型」と「系統」にあり
もしも該当しない場合は、ChatGPTで不向きな場合も考えられます。ChatGPT以外の方法も検討してください。 ■「型」と「系統」を組み合わせる このように「型」としての目的と、「系統」としてのできることを組み合わせると、ChatGPTを自分の業務でどのように活用すべきかが見えてきます。 例として営業担当のビジネスパーソンで考えてみましょう。 まずは目的である「型」を考えてみましょう。業務において手間がかかっているのは、資料作成です。この作業を代わりにやってもらうので、「代行型」に当てはまります。
次に「系統」から、ChatGPTでできることを考えてみましょう。まずは「調査」で提案すべき内容や課題について調べて、調査内容をPowerPoint形式の資料に「生成」できますね。叩き台になる資料はChatGPTと「対話」しながら改善点を反映させることができます。 次に上司や取引先へ提出する前に間違いがないか「チェック」したり、データから根拠を示す「分析」もできそうです。最後に一連の作業を「プログラミング」で自動化できれば、定期的に行う作業として率化できるでしょう。
ここまで、業務改善の目的を「型」に当てはめて、実際の作業を「系統」として組み合わせる方法を説明しました。一連の流れから、ChatGPTを利用する目的を設定して、該当する業務を効率化するイメージがつかめたと思います。 なお、ChatGPTはつねに新機能の追加や精度向上などが反映されています。従来では実行できなかったり、性能に問題がある用途でも、後日試してみればできるようになっていることもあります。
■人とAIの相互補完関係 ここまで挙げたChatGPTによる業務改善ですが、どんな用途であっても簡単に成果が出るとは限りません。ChatGPTの処理結果はプロンプトと呼ばれる命令文によって変化しますし、つねに同じ回答や処理を行うとは限りません。さらに最初は結果の精度が悪かったり、間違っている場合もあるでしょう。そのため、試行錯誤を繰り返すことが前提となります。さまざまなプロンプトや方法を試して、最適な方法を見つけてください。