よねを演じる土居志央梨「弁護士バッジを着けてもらった時は、泣きそうになるぐらいうれしくて」
――本日放送(第110回)の寅子の結婚を祝うシーンでは戦争を経て、学生時代の仲間が久しぶりに再会しましたよね! 「女子部のみんなや先輩たちそろっての撮影はほんとに久しぶりでした。何か月も会っていない方もいましたし。ほんとに、ただただ懐かしくて、うれしくて、そんな状況を楽しんでいました。そんな時でも、台本に『乾杯!(よねはしない)』とか書いてあって、乾杯できないのか…と残念に思いながら、頑張って抑えてみんなとの時間を楽しみました。すごく楽しかったです」
――このシーンで唯一再会できなかったのが花岡悟(岩田剛典)ですが、花岡に思いをはせるような気持ちはありましたか。 「このシーンに明律大学の男性が轟しかいないんですよね。小橋(名村辰)と稲垣(松川尚瑠輝)は仕事が忙しかったんですかね?(笑)。轟だけなのはやっぱりちょっと寂しいです。でも轟は、花岡の気持ちも背負って頑張って生きている人なので、そういうところも思い出しながらやっていました」
――朝ドラは「おちょやん」に次いで2作目になりますけれど、前回と同じ梛川善郎(なぎかわよしろう)さんが今回もチーフ演出ということで、最初にお話があった時はいかがでしたか。 「梛川さんからお話が来て、最初に、まだ台本もなかったぐらいの段階で、梛川さん含め監督たちとプロデューサーの皆さんとお会いして、よねという役の外枠をつかんでいくみたいなお話をしました」 ――起用の理由は聞いていないんですか? 「聞いてみたら、『ちょっと外側に立って、みんなを冷静に見ている感じがよねだと思った』と言ってくれて、意外でした」 ――梛川さんの演出はいかがですか? 「本当に策士というか、役者や役者の状態によって、すごく細かく演出を使い分ける方だと思っていて。自分が演じてみせてテンション感を伝えてくれる時もあれば、小さな声で感情を一つ一つ整理して伝えてくれる時や、何も言わずに見ているだけの時もあって、本当にすごいんです。私だけじゃなくて全ての役者さんに使い分けているので、とんでもないキャパだと思います」 ――大学同期の上川さんとの共演もうれしかったとおっしゃっていましたが、現場で会った時はどんな感じでしたか。 「不思議な気持ち過ぎて、ちゃんと話せなかったんです。状況が大学の時とあまりにも違い過ぎて、大学の時は2人でいてもずっとふざけていたので、真面目な顔して会うのも変な感じで。終わってからいろいろ話しました」 ――今作への出演で土居さんのお名前とお顔を覚えた人がすごくいると思うのですが、そういうことへの喜びや自信につながったりはしましたか? 「本当にたくさんのメッセージやファンレターを頂いて、ありがたいし、うれしいです。ますます『ちゃんとお芝居と向き合わないとな』と、気が引き締まる思いですね」 ――最後に、視聴者の方へのメッセージと、今後の見どころを教えてください。 「今後は、リーガルドラマとしての『虎に翼』に注目してほしいです。法廷のシーンがたくさん出てきます。最後の1秒まで全員で力を合わせて頑張りますので、ぜひ楽しんでいただければと思います!」 ――ありがとうございました!