「ラストチャンスだと思って仕掛けた」堂安律が明かす決勝弾の舞台裏「その前のプレーで…」
味方への感謝も
フライブルクの堂安律が、決勝点を挙げたブレーメン戦を振り返った。 フライブルクは5日、ブンデスリーガ第6節でブレーメンと対戦。堂安は6試合連続の先発出場を果たした。試合は立ち上がりからフライブルクが押し気味に試合を進める。ただ、前半33分に堂安に訪れた決定機を含め、ブレーメン守備陣が体を張った守備で対抗。前半をスコアレスで折り返した。 【ゴール動画】堂安律が値千金の決勝弾! 後半、ブレーメンが反撃を開始する中、フライブルクもうまく相手の攻撃をいなしながら対抗。すると迎えた75分だった。右サイドでボールを受けた堂安がマックス・ローゼンフェルダーのランニングを利用してカットイン。そのままPA内まで持ち運び、左足のシュートをゴールに沈めた。結局、これが決勝点となり、フライブルクが1-0で勝利を収めた。 試合後、堂安はゴールシーンを振り返り、「追い越してくれた選手に0.3点くらいあげてもいいかなと。それくらい重要なランニングだった」とチームメイトへの感謝を口に。加えて、「その前のプレーでパスを選択して後悔してしまった。足にきているなと思いながらもラストチャンスだと思って仕掛けた甲斐があった」とし、積極的な仕掛けが生んだゴールだと決勝点を喜んだ。 ブレーメン戦では相手のプレッシャーをものともせず、ドリブルや鋭い縦パスでチャンスも演出した。前節のザンクト・パウリ戦でも「少しずつコンディションが上がってきている」と語っていたが、この試合でも「今日は体のキレも良かったし、頭の判断がいつもより早い感じがした」と主張。「後半は少しバテて判断が鈍るところがあったけど、前半はパーフェクトだった」と自己評価した。 ただ、その中でも悔やんだのが前半の決定機逸だ。33分の場面ではシュートを相手に当ててしまったが、この場面にまだフルコンディションではない理由が隠れている。 「ディフェンダーが滑ってくるのが見えていたので、キックフェイントしても面白かったなと。あそこでちょっとした遊び心がないというか、まだちょっと余裕がないのかなと思います。もっとコンディションが上がってきて、ゾーンの状態に入っていくと、ああいうのがちょっとスローに見えたりする。そこまで研ぎ澄ましていければなと思います」 来週のW杯最終予選に向けて「今から代表モードに切り替えていく」と語った堂安。徐々にコンディションを上げつつある男が、今度は代表の舞台で輝くことになるか注目だ。