ロールキャベツバイクという称号を与えたい! スズキの大型スポーツバイク『GSX-8S』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~
SDMS(スズキドライブモードセレクター)出力特性は3つのモードに分かれていて、「アクティブ」「ベーシック」「コンフォート」から選択できるよ。他にも「トラクションコントロール」システムに加えて、「双方向クイックシフト」が搭載されているので、クラッチレバーを操作しなくてもシフトアップ/ダウンできるのは、バイク好きにはたまらない仕様だね。 さらに、エンジンをきめ細かく制御して快適にスロットル操作を実現する「電子制御スロットル」や、スターターボタンを短くポチッと押すだけでエンジンが始動する「イージースタート」、発進時のエンストを抑制してくれる「ローRPMアシスト」など、大型バイク初心者ですってひとにとってありがたいモードがたくさん備わっているよ。 これだけ電子制御が盛りだくさんなので、人間の制御操作だけに頼らない、機能性の高い"機械”でもあるんだとバイクのことを再認識させられるよね。もちろん、もっと上手に、もっと安全に乗ることができるためのお守り装置として、こういった最新機能がたくさん備わっているのは心強い限りだ。
では走行開始!
エンジンをかけると中低音の軽やかなサウンドが鳴り響いたよ。パラレルツインエンジン独特の心地よいマフラー音がかっこいい◎。でも思っていたより音が静かなことが予想外だった。
音の抑制は近所の目を気にしがちな私にはありがたい仕様だけど、「ドルルルルンっ!」って音から得られる所有感と重厚感がわたしは好きなので、もう少し迫力があってもいいかもなーって思ったり。でもマフラーを変えたりする楽しみも増えるからこれはこれで純正としてはいいのかな! まずは低速から。 アクセル少し開けただけで、グワンッと前に進む力強さがある。気を緩めていると振り回されそうで焦っちゃうから、どんなバイクも最初は慎重に丁寧に、だね!
そのまま速度を上げていくと、加速力がかなり良くてしっかりニーグリップしておかないと身体が置いていかれそうなくらいパワフル。でも慣れれば十分扱えるので、乗りこなすのが楽しいバイクだ! わたしの技量もあるだろうけど、エンジンブレーキ、フロントブレーキ、リアブレーキはかなり効きやすく、加減速のタイミングでは、しっかりバイクにしがみ付いて運転しないと振り落とされてしまうような感覚さえ覚えたよ。笑 音がおとなしいから、乗り心地もそうかと思って油断したけど、一筋縄ではいかないバイクで意外だったな。今のバイクは、昔に比べて、優等生なバイクが多いといわれていて、クセのないバイクが人気みたいなんだけど、わたしは8Sのようなスリリングで乗っていて楽しくて飽きない、そういう個性的なバイクも好きだなっ!乗りこなしたあかつきには、なんだか運転も上達してそうだし!