“性行為強要”訴えられて和解した市長「説明責任果たす」維新から“除名”の可能性発表で態度変える「和解調書の内容、皆さんに知ってもらえるように…」
■「女性側と協議し話せることを話したい」と市長
これまで会見や議会できちんと説明することを求められても、「秘匿」という姿勢を貫き続けてきた市長。 しかし、5日の会見では一変する。 岸和田市 永野耕平市長:相手方の代理人に、こちらから『この程度なら言っていいですか?』という協議を申し入れたりとか、裁判所に対して『非開示の決定(内容)』について、開示させていただけないかということを申し出て、和解調書の内容について、皆さんに知ってもらえるようになったらいい。 (Q.なぜこのタイミングで開示を求めたいと思った?) 岸和田市 永野耕平市長:僕が想像していた以上に誤解もされていますから、もうちょっと話したいなという気持ちになっていった。 「女性側と協議し、話せることを話したい」と心境の変化を述べた。
■「はっきり自分の言葉で伝えて」と市民
これまでの市長の対応について岸和田市民は…。 岸和田市民:相手の女の人に対しても、ちゃんとどう思っているか、はっきり自分の言葉で伝えてほしい。 岸和田市民:『すいません』と仮に謝ったとせえや。せやけど、道義に外れたことをするような人を、岸和田の市長としてこのまま、なんぼ仮に謝ったとしても、おいとくわけにはいかんと思いますよ。 また、岸和田市議会は、5日、不信任決議案などの市長への対応について協議したが、結論は出なかった。 永野市長は、どのように説明責任を果たすのだろうか?
■問題発覚1週間 市長の発言変化 維新の“除名処分”きっかけの一つに
この問題が表面化して1週間。4日までと、5日の発言で一転しているところがある。 4日までの発言では、「私に法的責任がないので話す事はない」、「すでに和解済みなので申し上げることはない」「裁判が“秘匿”なので内容は答えない」としていた。 5日になって、「さらなる説明責任を果たせるよう考える」「女性側、裁判所と相談し、どこまで話せるか調整する」「記者・議会・市民の声が、1つ1つ積み重なり、話したい気持ちになった」としている。 さらに追加で記者の質問があり、「このタイミングは維新の処分を受けたからでは?」という趣旨の質問に対して「それも1つだ」と市長は答えた。 維新の処分の経緯だ。 ・11月28日、問題が表面化したその日に、維新は問題を受けて綱紀委員会を立ち上げた。 ・12月3日、市長は維新からの処分の前に、離党届と説明文を提出。 ※離党届に関して、維新は受理をせず ・12月4日、維新が離党勧告を決定。さらに8日までに十分な説明がなければ、“除名”処分を検討することも明らかに。 ・12月5日、市長は「更なる説明責任を果たしたい」と発言 8日までに十分な説明が無ければ、維新は除名処分としているが、市長はかねがね会見や議会の中で、「除名処分があったら、辞職する」意向を示している。