考察『光る君へ』23話 宣孝(佐々木蔵之介)が越前に来た!ウニを匙で割ってご馳走する可愛いまひろ(吉高由里子)に「わしの妻になれ」ドンドコドン!
宣孝が来た!
海辺で夫婦のカモメを眺めながら語らう周明とまひろ。このふたり、絶対に国府に勤める人とか宋人達の間で噂になってるだろ……為時でなくとも、めちゃめちゃいい雰囲気ですやんか! と思ってる人はいるだろうと思って観ていたら、ふたりの背中に厳しい視線を送る人物が。 宣孝(佐々木蔵之介)が越前に来た! 周明に「それは世話になったのう!」 第4話でも三郎と名乗る道長にこう言って、まひろをかっさらって行ったことがありましたね? 彼のこの台詞には、まひろに近づく男を追い払う響きがある。それを一瞬で察知して立ち去る周明。さすが敏い男……。 宣孝の都みやげのうち、最新流行の肌油よりも『玄怪録』に飛びつくまひろ、くんくんニオイを嗅ぐ、コスメよりも書物。 越前のウニを匙で割ってご馳走する。カッカッカッと割って見せて朗らかに笑う。 そうそう、まひろってこういう女の子だった! 可愛い! となったし、宣孝もそうだろう。 彼のまひろへの気持ちが徐々に育ってゆく様子はこれまでも見えていた。 年を取り人生も先が見えた段階で、生きる意味を与えてくれるような溌剌とした存在に心惹かれる宣孝の気持ちは、わからなくもない。そのあたりを演じる、佐々木蔵之介が上手いのだ。
周明の迷い
朱たちと周明の密談。周明はまひろを利用する気で語学教師をやっていたのか……でも、 「不要相信我(俺を信じるな)」といい、迷いはあるように見える。 そして迷いと悩みを抱えた男を演じる松下洸平は、なんとセクシーなのだろう。
突然の求婚
「わしの妻になれ」 遠回しでは伝わらないので、宣孝がはっきりとプロポーズした。幼い頃から知っていて、家族のように思っていた男性から突然の求婚……これは『源氏物語』若紫の境遇か! 来週以降、父と同じくらい年上の男性から熱烈に求められて、玉鬘のように困惑するのか。どうなんでしょう。 それにしても、道長との恋心が高まる場面ではギャリーン!とエレキギターBGMなのに、宣孝からの求婚で鳴りだすのがドンドコドン!ドンドコドン!音楽なのは、なんでなのと笑ってしまった。 どうする、まひろ。どうなる、求婚。 次週予告。びっくりして腰を傷める父上、無理もない。己の年齢を振り返るまひろさん(アラサー)。松下洸平が本気を出してるぞ!更なるセクシーに備えろ!忘れえぬ人がいてもよいですってよ。一条帝ついに動く。で、実資(秋山竜次)のお怒り。明子(瀧内公美)は道長大好き。怯える女院。宋との貿易の危機! 24話が楽しみですね。 ******************* NHK大河ドラマ『光る君へ』 脚本:大石静 制作統括:内田ゆき、松園武大 演出:中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう 出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗 他 プロデューサー:大越大士 音楽:冬野ユミ 語り:伊東敏恵アナウンサー *このレビューは、ドラマの設定(掲載時点の最新話まで)をもとに記述しています。 *******************