写真：Car Watch

　ビー・エム・ダブリューは11月28日、全面改良した新型SAV「X3（エックススリー）」を発売した。価格はガソリンエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる「X3 20 xDrive xLine」が798万円、「X3 M50 xDrive」が998万円。クリーンディーゼルエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる「X3 20d xDrive M Sport」が858万円。 【画像】新型「X3」（X3 M50 xDrive）のボディサイズは4755×1920×1660mm（全長×全幅×全高）、ホイールベースは2865mm、車両重量は2000kgとした 　第4世代モデルへと進化した新型X3は、BMW Xモデルとして初めてキドニーグリルに斜めのデザイン（X3 20d xDrive M Sport）を取り入れるとともに、立体的なプレスラインを採用することでよりスポーティな印象を付与。また、すべてのラインアップに48Vマイルドハイブリッドシステム搭載モデルを投入するなど、最新テクノロジーの採用により環境性能をさらに高めるとともに、デジタライゼージョンも積極的に進め、唯一無二のSAVモデルとして「駆けぬける歓び」のさらなる高みに挑戦したモデルになるという。 　フロントデザインは、BMW特有のキドニーグリルに斬新な斜めのデザインを取り入れ、さらにBMWデザインの意匠の1つである環状のシグネチャーを2回繰り返すツイン・サーキュラーを進化させ、よりシャープでスポーティなデザインのアダプティブLEDヘッドライトを採用。新世代のデザイン言語によってフロントデザイン全面をクリーンな表面にシャープなラインで表現して存在感を向上させ、モダンなデザインと相まって金属の塊から削り出したようなスポーティかつ力強いプロポーションをアピールする。さらに7シリーズや5シリーズで採用する、夜間にキドニーグリルの縁をライトアップする「アイコニック・グロー」を、プレミアムコンパクトセグメントとして初めて新型X3に採用した。 　リアデザインではプレスラインを最小限にし、ナンバープレートの取り付け位置をバンパーに収め、テールランプのデザインを立体的なT型にした。リアのトレッドは先代モデルに比べ45mm増となり、スポーティなリアビューを実現するとともにコーナリング時のハンドリングを向上させた。さらに、MパフォーマンスモデルのX3 M50 xDriveには4本出しのエグゾーストパイプを採用することでアグレッシブな印象を与えている。 　インテリアにおいては、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ大型化しつつ、運転席側に傾けることで視認性を高め、タッチ操作による操作性を高めたBMWカーブド・ディスプレイを採用。さらにシフトレバーを廃止し、センターアームレストに操作系を全て納めることでモダンな印象を高めた。また、アンビエントライトの演出が施されたセンターコンソールは、Qi対応機器（スマートフォンなど）を置くことで充電も可能となるなど利便性も高めている。特に夜間の車内を演出するアンビエントライトは、コクピットまわりだけでなく、ドアパネル内にも配置することで立体感、躍動感のあるデザインに仕上げられた。 　また、リアシートは大人3名が座れる空間を確保するとともに、40：20：40分割可倒シートの採用により、ラゲッジスペースは大人3名乗車時に570L、リアシートを前方に全て倒すことで最大1700Lにまで拡大させることが可能。 　パワートレーンはモデルによって異なり、X3 20 xDrive xLineは最高出力140kW/5000rpm、最大トルク310Nm/1500-4000rpmを発生する直列4気筒2.0リッターガソリンターボエンジンを搭載し、8速AT、インテリジェント4輪駆動システム「xDrive」、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせることで、システムトータル最高出力は140kW、システムトータル最大トルクは310Nmを実現する。 　X3 20d xDrive M Sportは、最高出力145kW/4000rpm、最大トルク400Nm/1500-2750rpmを発生する直列4気筒2.0リッターディーゼルターボエンジンを搭載し、8速AT、xDrive、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせることで、システムトータル最高出力は145kW、システムトータル最大トルクは400Nmを実現。また、Mスポーツ・サスペンションの搭載によって快適性と操舵性を大幅に向上させたという。 　X3 M50 xDriveは、最高出力280kW/5500rpm、最大トルク540Nm/1900-4800rpmを発生する直列6気筒3.0リッターガソリンターボエンジンを搭載し、8速AT、xDrive、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、システムトータル最高出力は293kW、システムトータル最大トルクは580Nmを実現した。また、電子制御式のMスポーツデファレンシャル、アダプティブMサスペンション、バリアブルスポーツステアリング、M スポーツブレーキ（レッドハイグロスキャリパー）などを組み合わせることでダイナミックな走りを実現する。