中国、巨額賄賂受け取った罪で死刑判決-元華融幹部への極刑は2人目
(ブルームバーグ): 中国当局が金融犯罪の取り締まりを強化する中で、中国華融国際の元幹部に対し、収賄罪で執行猶予なしの死刑判決が下された。同社は不良資産を扱う中国中信金融資産管理の傘下企業。
国営中央テレビ(CCTV)によると、天津市第2中級人民法院は28日、中国華融国際のゼネラルマネジャーだった白天輝被告が「重大犯罪」を犯し、総額11億元(約240億円)の「巨額」賄賂を受け取ったとし、死刑判決を言い渡した。
中信集団が救済した中国華融資産管理に関係する元幹部で死刑判決を受けたのはこれで2人目。2021年には頼小民・元中国華融資産管理会長に死刑判決が下された。汚職で極刑となった官僚や企業幹部の大半は執行猶予付きだが、巨額の損失が絡む場合などはその対象外となっている。
中国共産党の習近平総書記(国家主席)は国内経済の安定に向け、金融リスク対策に重点をシフト。 27日に主宰した党中央政治局の会議では、金融セクターにおける党の役割を強化する新たなルールに触れ、金融監督当局と地方政府はリスク軽減でより大きな責任を負わなければならないと指示した。
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原題:A Second Ex-Huarong Executive Sentenced to Death Over Bribery (抜粋)
--取材協力:Zheng Li.
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