ビットコイン現物ETF、トランプ勝利とFRB利下げで過去最高の13億ドルの資金流入
アメリカのビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は、共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が大統領選挙で勝利した翌日の11月7日、13億8000万ドル(約2139億円、1ドル=155円換算)という過去最高の純流入額を記録した。 ブラックロック(BlackRock)のIBITは11億ドル(約1705億円)を超える純流入額を記録し、全商品の中で最も多く、1月の運用開始以来、過去最高を記録した。全商品を通じた累積純流入額は初めて250億ドル(約3兆8750億円)を突破した。12のETFで純流出はゼロだった。 イーサリアム(ETH)現地ETFは、トランプ氏の勝利を受けて分散型金融(DeFi)分野への強気な見方が再燃し、7800万ドル(約117億円)の純流入を記録した。7日には、トランプ政権下での暗号資産(仮想通貨)に友好的な政策や規制緩和への期待から、ETHは10%以上上昇し、投資家の資産への信頼感が高まった。 11月8日のアジア時間午前中に、BTCは7万6000ドルを上回り、過去1週間でほぼ10%上昇した。アナリストの予想通り、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)は7日に金利を25ベーシスポイント引き下げた。これは通常、流動性を高め、ドル安を招くことで、ビットコインのようなリスク資産を支える動きだ。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin ETFs See Record $1.3B Inflows on Trump Win, Fed Rate Cuts
CoinDesk Japan 編集部