代表組も戻り、急ピッチで組織力高める明大。青学大は100周年に全国8強狙う
日本代表やU20代表に選ばれていた選手たちもチームにもどり、彼らが持つ才能は、組織力の高まりとともに存分に発揮されそうだ。 主将は、「一戦一戦自信を深めていきたい」と、足元を見つめて着実に前に出るつもりだ。
一方の青学大は節目の100周年イヤーに、「全国ベスト8」の目標を立ててシーズンに臨む。 過去にない高みにターゲットを掲げた理由を河村凌馬主将は、「4年生たちで話し合い、(部で)これまでやったことがない目標を目指そうと決めました」と話す。 春から積み上げてきたものをさらにブラッシュアップさせて勝負に挑もうとしている。
地道に積み上げてきたのはブレイクダウンエリアのプレーだ。攻守ともその周辺で相手を上回れば、用意してきたアタックストラクチャーもうまくいくと考える。
「ディフェンスも同じだと思います。相手の動くスペース、考える時間を奪うように守りたいと思っているので、全員で体を張ったプレーをし続けるつもりです」と頼もしい。
10番も12番もできる河村主将は、今季はインサイドCTBでチームを束ねることになりそうだ。 開幕戦で10番を背負う同期、青沼駿昌のゲームコントロール能力を信頼している。
チームの武器であるディフェンスでも先頭に立ちたいと言う主将は、「初戦で結果を残したい。チームに勢いを生んで、シーズンを通して自分たちのスタイルを見せ続ける流れを作りたいですね」。 乾坤一擲の戦いを見せる。
両チームとも照準を絞り、ベストコンディションで臨むのが開幕戦。面白くて熱いのは当たり前だ。
田村一博