サムスン電子新技術人材前進配置…30代常務1人、40代副社長8人
サムスン電子が副社長など137人を昇進させる2025年定期役員人事を先月29日に発表した。世界的な経営環境の不確実性などにより2017年以降で最も昇進者が少なかった。ただ人工知能(AI)など新技術分野の優秀人材を大挙昇進させ、30代の常務、40代の副社長を抜てきするなど未来成長動力強化に力を入れたと評価される。 今回の人事で昇進者は副社長35人、常務92人、マスター(役員級技術専門家)10人の137人だ。昇進幅は発表時点基準で2017年5月の96人以降で最も少ない。サムスン電子は「経営環境の不確実性が高まり世界的に電子産業の成長が停滞した状況。安定の中で変化と挑戦を持続するためのもの」と説明した。 分野別で見ると、家電・モバイル(DX)部門で86人、半導体(DS)部門で51人の昇進者が出た。昨年の87人と56人と比較して今年は半導体部門の昇進者が減り業績不振が反映されたとみられる。若い役員抜てきの基調は維持された。今回の人事で30代常務は1人、40代副社長は8人出た。マスターを除く新規役員昇進者の平均年齢は47.6歳で、最年少昇進者はDX部門のCTO SR通信ソフトウエア研究チームのハ・ジフン常務の39歳だ。 新技術分野で能力が立証された人物も昇進対象者に上がった。パク・ジョンホ(50)DX部門CTO SR次世代通信研究センター副センター長(副社長)が代表的で、彼は第5世代移動通信(5G)先行技術開発と商用化分野で成果を出してきた通信専門家だ。女性と外国人リーダーも抜てきした。副社長に昇進したソ・ジョンアDX部門MX(モバイル経験)事業部デジタルコマースチーム長は社内オンラインビジネス専門家と呼ばれる。DX部門東南アジア総括TSE-S法人シティチョーク常務はタイ出身の営業専門家だ。 一方、この日サムスンベンチャー投資は新任代表理事副社長にサムスン電子のユン・チャンヒョン副社長を内定したと明らかにした。