あなたの知らないサウジアラビア Part.1
実際、観光客増に欠かせないものとして、日本からの直行便が現状はない点だったり、現地での移動手段が乏しい点(日本の約6倍ある国土は移動が大変!)など、実際に来てみて気づいたことも多く、課題はまだたくさんあります。ですが、それを差し引いても、未知の国サウジアラビアに行ってみたい、という女性は少なくないハズですので、時期尚早と決めるのはもう少々お待ちいただければ。 そんな巨大プロジェクトにワクワクしながらも、現状のサウジアラビアについてもお伝えします。首都はリヤド、日本からはアラブ首長国連邦(UAE)やカタールを経由して約18時間のフライトで「キング・ハーリド国際空港」に到着します。 国民の多くはイスラム教徒で、1日5回のお祈りを行います。彼らは国内ではお酒(アルコール)を飲みません。国が禁じているためですが、サウジアラビアではお酒は販売しておらず、外資系の高級ホテルでも提供されていないという徹底ぶりです(今年になって外交官向けの事前予約によるお酒の限定販売をするお店の運営が許可されたという噂あり)。 お酒を飲まない彼らは、日常的に「サウジコーヒー」を愛飲します。しかも1日に何度も何度も。人がくればまずはサウジコーヒーを振る舞い、ひと休みはサウジコーヒーと共に。コーヒーのルーツと言われるイエメン産の豆を使うことが多いそうですが、その味わいはかなり独特。豆を焙煎し、カルダモンやサフランなどと一緒に煮出したら出来上がり。苦味と甘みの感じはコーヒーとティーの掛け合わせのようなテイストです。
で、サウジコーヒーの相棒となるのが、デーツ。ナツメヤシの果実を自然乾燥させて完熟させた天然のドライフルーツなのですが、これがなかなかの甘さで、サウジコーヒーとの相性が抜群なんです。砂糖など一切使っていないので淑女も安心のスイーツとして大オススメ。なお、成城石井で売られているデーツはサウジアラビア産だそうです(まずはそちらで味見をどうぞ)。