48歳女に懲役27年求刑 福岡の強盗致死、地裁小倉
福岡県水巻町で昨年6月、知人の女と共謀し、その姉=当時(52)=を死亡させて通帳を奪い、銀行から現金を払い戻したなどとして、強盗致死や詐欺などの罪に問われた無職岡村恵美被告(48)の裁判員裁判論告求刑公判が28日、福岡地裁小倉支部(武林仁美裁判長)であり、検察側は懲役27年を求刑した。判決は12月12日。 知人の無職辻和美被告(52)は強盗殺人罪などで無期懲役の一審判決を受け、控訴している。 初公判で岡村被告は起訴内容の大半を否認し、被告人質問では辻被告に従う関係だったと主張した。一方、辻被告の一審判決では、岡村被告に20年間で約5800万円を送金したと認定していた。 起訴状によると、2人は共謀し、昨年6月2日午後0時50分~1時半ごろ、辻被告が姉つぐみさん宅で催涙スプレーを噴射した上、首を圧迫して死亡させ、通帳と印鑑、軽乗用車を奪ったほか、銀行から約100万円をだまし取ったとしている。