[MOM4972]日章学園FW高岡伶颯(3年)_相手の想定を上回る動き出し。目標の全国制覇と「20」へ、まず3発
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ Sponsored by アディダス ジャパン] [12.29 選手権1回戦 西目高 1-6 日章学園高 フクアリ] 【写真】なでしこDF北川ひかるが母と韓国旅行「とてつもなく美人」「モデル?」「アップ、めちゃカワ」 目標の全国制覇へ、超高校級のストライカーが圧巻の3ゴール2アシストだ。日章学園高(宮崎)のU-19日本代表FW高岡伶颯(3年=三股町立三股中出身、サウサンプトン内定)は前半10分にMF南創太(3年)の右クロスを強引に収めると右足シュート。3年連続の選手権出場でついに初ゴールを決めた。 高校から直接イングランド・サウサンプトン入りする高岡は止まらない。17分、左SB三田井宏生(3年)の左クロスをPAでコントロール。次のタッチでDFをかわし、そのまま左足シュートを右隅に流し込んだ。 鋭い動き出しでスペースへ抜け出し、先に身体を入れられも入れ替わってマイボールにしてしまう。この日、対戦した西目はこれまでやってきたことに自信を持って、前からボールを奪いに行っていた。だが、安田洋平監督は「動き出しの質が正直あそこまで高いとは想定していなかった」と首を振る。 超高校級の得点力、チャンスメイク力を示した高岡は、3-0の前半23分にもループパスでFW水田祥太朗(3年)のゴールをアシスト。そして、前半40+2分にはMF小峠魅藍(3年)の左FKを打点の高いヘッドで合わせて左隅に決めた。。 「自分の強みのジャンプだったり、そういうところが出せたのかなっていう風に思ってるんで、ほんとに3点の中では1番いいと思います」という一撃によって、前半だけでハットトリックを達成した。高岡はその後もポスト直撃の右足シュートを放つと、後半25分には中央からドリブルで仕掛け、こぼれ球を回収。右横の南へラストパスを通して2つめのアシストを記録した。 「何でもないところからこうチャンスを作ってくれたり、ヘディングとか、やっぱ得点能力に関してはやっぱり彼は日本で1番の選手だと思う」という原啓太監督の期待に応える活躍。後半はややシュートのフィーリングが合わず、枠を外してしまうなど4点目をマークすることはできなかったが、インパクト十分の活躍で自身の選手権初勝利を挙げた。 高岡は強豪・日章学園で1年時から先発を務めている。1年時と2年時にはいずれも予選決勝でハットトリックを達成していたが、1年時の選手権全国大会は無得点で初戦敗退。U-17ワールドカップで4ゴールを決めたあとに迎えた前回大会も名古屋高DFの徹底マークを受け、無得点で敗れている。 今年のインターハイも大会直前の怪我によって欠場。個人では飛躍してきた一方、全固大会で活躍することができてなかった。それでも、「選手権は絶対優勝して日本一を取るっていうのが自分の目標でもあり、やっぱチームの目標でもある」と今冬へ向けて努力。そして初戦での爆発に繋げた。 「1点取れたことで凄く嬉しいし、でも自分の今までやってきたことからすればまだまだ点取れると思うんで、やっぱそこは悔しい部分がありますし、しっかり次に向けて挑戦をしたい気持ちはあるんですけど、やっぱチームが勝つことが1番なんで、そこはしっかり考えてやっていきたい」 今年の選手権予選決勝では3人抜きのスーパーゴールを含む2得点。その直後に掲げた選手権での目標はFW大迫勇也(現神戸)の得点記録10を大きく超える20ゴールだった。身近な人からも「20?」という声があったというが、高岡の凄さを信じ、後押ししてくれる人たちも多い。もちろん、本人は自分の力をしっかりと発揮できれば取れるという自信を持っている。 注目、プレッシャーをこれまでも力にしてきた。「やっぱ(今日)3点で、『あと5試合で20いけんのかよ』とか、そういうのがあると思うんですけど、それが逆に嬉しい。もっと注目して、もっとプレッシャーもらいたい」と高岡。“赤い壁”こと矢板中央高(栃木)との2回戦でも量産し、目標の全国制覇と20ゴールを達成する。