センバツ高校野球 大垣日大、初戦は只見 21日第3試合 「申し分ない日程」 /岐阜
18日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が4日、オンラインで行われ、大垣日大は大会第4日の21日、第3試合で21世紀枠の只見(福島)と対戦することが決まった。【熊谷佐和子】 阪口慶三監督は初戦が大会4日目に決まり「選手が落ち着く、申し分ない日程」と話し、初戦の相手が21世紀枠であることについては「(実力は)紙一重。一戦必勝で謙虚に戦う」と述べた。「甲子園出場は(東邦の監督時代を含めて)33回目だが、甲子園と聞いただけで鳥肌が立つ野球人なので、最高の喜び。『やってやる』という気持ちが強い」と意気込んだ。 投手陣について、阪口監督は五島幹士(2年)、三松将也(同)、川島功聖(1年)ら3選手の名前を挙げ「昨秋からレベルが上がり、豊富な投手陣になった」と説明。打撃面では、体重を4~6キロ増量し、長さ1メートルの竹製のバットを振り込んだことで「体重が増えてパンチ力ができ、切れ目のない打線ができたと思う」と自信をのぞかせた。 学校からオンラインで抽選会に参加した西脇昂暉主将(2年)は「くじを引く前は緊張していたが、相手が決まり気持ちが引き締まった」と話した。只見の印象を「とにかく強いチームと聞いている」と話し、「守備からリズムをつくる大垣日大らしい野球で一戦一戦戦いたい」と決意を語った。 昨秋の大会でエースナンバーを背負った五島選手は、秋から体重が5キロ増量したといい「球が重くなり、スピードも上がったと感じる」と手応えを語り、「チームの勢いにつながる投球をしたい」と活躍を誓った。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇只見 豪雪地、困難な環境克服 福島県最西端の只見町に位置する1948年創立の県立校。野球部は76年創部。昨秋の県大会で、初のベスト8に進出した。積雪が例年3メートルを超える日本有数の豪雪地にあり、少人数での工夫した練習など、困難な環境を克服してきたことが評価され、21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場を決めた。粘り強さが身上。先発の酒井悠来(はるく)(2年)が試合を作り、投打の柱・室井莉空(りく)(同)が救援する。主将で遊撃手の吉津塁(同)を中心に守備も堅い。