前半、先制ゴールを決め仲間に祝福される町田のオ・セフン（右）＝撮影・吉澤敬太

　「明治安田Ｊ１、町田２－０柏」（３日、町田ＧＩＯＮスタジアム） 　前節の敗戦で首位を明け渡した町田が前後半に１点ずつ得点を重ね、ホームで柏に勝利。Ｃ大阪が引き分けたため首位に返り咲いた。黒田監督は、柏の不意を突いた先制点の場面について「みんなの意識がロングスローに向いていた」と振り返った。 【写真】ちょｗ下ろして～！スタッフに抱えられる黒田監督 　この試合、柏は１９１センチのＤＦ立田を起用するなど高さのある布陣。黒田監督は「相手からするとロングスローを警戒することがメインにあった」と分析。先制点の場面ではそこを突いた。 　前半９分、スローインを得た町田。時間をつくり、ロングスローに備えることが多い位置だったが、ＤＦ鈴木はすぐにリスタート。一瞬の隙をつき、「目が合った」とゴール前ニアサイドに抜け出していたＦＷ荒木にスローインを送り、荒木が中央へパス。これをＦＷオ・セフンがゴール左に流し込み先制した。 　柏戦を前に「リスタートからの失点がある」とポイントを語っていた黒田監督。まさに狙い通りの先制点だった。「隙を荒木が走って、そこにボールが出たってところがすごい大きかったと思う」と話した。 　今季初先発となった荒木が先制点のアシストと１ゴールの活躍。指揮官は「やはりこれはなかなかトレーニングでできることではなくて、投げる方、走る方の感覚・感性がすごく左右するような場面でもあった。そういう意味では荒木もすごく『してやったり』というような。そういった感覚があったと思う。その辺が彼のしたたかなところ。それが今日は功を奏したという印象です」と評価した。