iPhoneの「iOS 17.6」アップデート公開 - 衛星経由の緊急SOSが利用可能に!
2023年9月、iPhone 15の発売に合わせて「iOS 17」がリリースされました。その後、何度か大型アップデートが繰り返されてきましたが、24年7月30日には「iOS 17.6」がリリースされています。今回のアップデートは、いったいどのような内容なのでしょうか? 【画像でわかる】「iPhone X」はいつまで使える? Apple公式サポート終了後も使い続けて大丈夫?
iPhone 14と15ユーザーはiOS17.6適用で衛星経由での緊急SOSが利用可能に!
2024年7月30日、Appleは最新版「iOS 17.6」をリリースしました。その内容は「重要なバグ修正とセキュリティアップデートが含まれ、すべてのユーザーに推奨されます」とあり、新機能の追加などはないようです。 iOSのアップデートはiPhoneの設定から「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で確認できるので、まずは自分のiPhoneのアップデート状況を確認してみてください。
ただし、iOS 17.6を適用することで、iPhone 14とiPhone 15のユーザーが携帯電話通信やWi-Fiの圏外でも、衛星経由の緊急SOSの通報サービスを利用することができるようになりました。 これは、すでに2022年以降に世界16カ国で提供され、実際に人命救助に役立ってきたもの。iPhone 14かiPhone 15のアクティベーションを行ったときから2年間は無料で利用できます。
「iOS 17.6」ではSiriに関わる重要な問題点を解決!
iOS 17.6のセキュリティアップデート内容について、Apple security releasesを確認してみたところ、30項目にわたる重要な修正がありました。とくに、Siri関連の修正が多いようなので、ここでは主な項目をいくつか抜粋して紹介します。 ■iOS 17.6でのセキュリティアップデート 【Phone】 物理的にアクセスできる攻撃者は、Siriを使用して機密性の高いユーザーデータにアクセスできる可能性があります →状態管理の改善により、ロック画面の問題が解決されました 【Photos Storage】 隠し写真アルバムの写真が認証なしで閲覧可能になる →状態管理を改善することで認証の問題が解決されました 【Sandbox】 アプリがプライバシー設定を回避できる可能性がある →この問題は状態管理を改善することで解決されました 【Shortcuts】 ショートカットによりインターネットの許可要件を回避できる可能性がある →この問題は、ユーザーの同意を求める追加のプロンプトを追加することで解決されました 【Siri】 攻撃者がユーザーの機密情報を閲覧できる可能性がある →この問題は、状態管理を改善することで解決されました 【Siri】 デバイスに物理的にアクセスできる攻撃者は、ロック画面から連絡先にアクセスできる可能性があります →この問題は、ロックされたデバイスで提供されるオプションを制限することで解決されました 【VoiceOver】 攻撃者がロック画面から制限されたコンテンツを閲覧できる可能性がある →チェックを強化することでこの問題を解決しました いかがでしょうか? 今回の「iOS 17.6」では新しい機能の追加はありませんでしたが、重要なセキュリティ対策がたくさん含まれています。 また、iOS 17.6を適用させることで、iPhone 14とiPhone 15ユーザーは、携帯電話通信やWi-Fiの圏外でも緊急通報サービスに接続できますので、早めにアップデートしておいたほうがいいでしょう。 ちなみに、2024年9月には「iOS 18」がリリースされる予定ですので、セキュリティ修正以外ではこれがiOS 17の最終アップデートになるかもしれませんね。
すずきあきら