51歳、初めての結婚。ステップファミリーとして「突然、独身から孫のいる身に!」。夫の家族に飛び込む「決断」の決め手とは【体験談】
「自分は自分のままで、共に生きる」という結婚の在り方に触れ、49歳で一念発起!
キャリアアップを果たし、目標だった「自立した日々」を実現したひろみさんでしたが、気づけば休みは月4日程度、年末年始も泊まり込みで勤務……そんな生活が当たり前に。 それまでは仕事と趣味を両立しながらそこそこ充実した日々に胸を張れたものの、管理職になってみると、それもままならなくなったといいます。 「管理職になって少し経った49歳の時、初めて人生の現在地を客観的に捉えられたんです。 『50代を逃したら、私は一生結婚せず、趣味にすら時間も割けず、仕事一色の人生だ。本当にそれでいいの?』って。 仕事の忙しさを口実に目を逸らしていましたが、年齢という数字を前にしたら未来を見つめざるを得なかった。自分のチャンスが徐々に小さくなっていることをリアルに突き付けられて、初めて真剣に結婚を考えるようになりました」。 新たなアンテナに引き寄せられたのか、そんなひろみさんの目に一つの新聞記事が飛び込んできます。 「“大人婚”というテーマの記事でした。『全てを委ね依存し合う関係性ではなく、それぞれが自分を保ちながら、 相手との共通点を共有していく――そんな結婚が増えていますよ』という内容に、結婚のイメージが根本からひっくり返ったんです」。 「身売り」から「大人婚」へ。かつて自分を縛り付けていた結婚に対するイメージをアップデートしたことで、一筋の光を見出すことができたひろみさんは、早速大手結婚相談所に登録しました。
「結婚歴・子どもの有無」にはこだわらない。信頼できる相手となら、あとから良い形にできると信じていたから。
その後、ちょうど1年の婚活期間を経て、ひろみさんは現在の夫と結婚に至ります。 そこまでの道のりは、どんなものだったのでしょう? 「セミナーで心構えを勉強したり、1対1の顔合わせやパーティーなどに出向いたり。本当にいろいろな方と会いましたね。その結果わかったのは、“経歴や肩書きは関係ない”ということ。どれだけ輝かしい経歴があっても、決断力がない方や、お話が合わない方が、たくさんいたんです」。 信頼できるパートナーに出会いやすくするための条件設定が、むしろ出会うべき人を排除しているのでは……。そう思ったひろみさんは、それまで相談員のアドバイスをもとに決めていた“一般的に無難とされる条件”を次々解除。 「さらに言えば、私は結婚経験もなく、具体的な結婚生活のイメージも抱けず過ごしてきた人間でしたから、むしろ結婚歴がある人の方が頼もしいかも、と思うようにもなりました。もちろん、事情が複雑なこともあるかもしれないけれど、そうなったらその時々で考えていこう、って」。 やわらかな笑みを浮かべながら、そう話してくれたひろみさん。婚活開始から半年後には、結婚歴や子どもの有無などの制限も取り払っていったといいます。 やがて間もなく出会ったのが、やがて夫となるAさんでした。